会場限定という誘い文句

オートギャラリー会場限定 スカイラインヒストリー

せっかく会場に来たのだから、参考出品を一足先に見るだけでは少々物足りないので何か買って記念になる商品はないかと物色してみる。
実際の車は簡単に購入は出来ないが、ミニカーくらいならと簡単な気持ちで手を出してしまう。
事前に公式HPなどで告知されていたのが、会場限定販売のタカラトミーの『ちびっこチョロQスカイライン』2台セット。
S54系スカイラインGT-Bと110系スカイラインのレーシング仕様である。
メーカーも市場をよくわかっているようで、限定モデルに定番の人気車種のスカイライン
をもってくるところが非常にマニア泣かせである。それを買って帰る訳だからまんまと策にはまってしまっている。

左が従来のチョロQ 右がちびっこチョロQ VWバハ

先にも述べたがこのちびっこチョロQシリーズは本家のチョロQをさらに小さくしたモデルである。サイズは変わっても車の雰囲気は損なわないように作られたモデル、で実はかなり高度な技術を要する。
単純にミニカーのように実車のサイズを小さくするだけではなく、小さくする上にディフォルメするというのだからセンスが必要になってくる。チョロQらしさが求められるので
かわいらしくなっても実車のイメージが伝わらなければ失敗になってしまう。
誰もそこまで考えて購入してはいないと思うが、それにしてもチョロQは奥が深い。
ちなみにボクは会場限定2台セットとりあえず取材ネタとして購入した。2台セットで『ちびっこチョロQ スカイラインヒストリー』 定価1000円(税込)。
そのうちネットオークションなどにプレミア価格で登場してくるだろう。

プライベートモデルもいっぱい

プロの手による作品 スカイライン VWビートル インプレッサ

メーカーとは別に、ショップなどが自分のブランドロゴなどを入れたオリジナルのミニカーなどを売っているブースもあった。
基本的にこのような2次加工品プライベートモデルと呼ばれるものは、通常販売されている商品に無許可でロゴなどを印刷したりしているものが多い。
このプライベートモデルで気になったのが、実車の塗料でリペイントされたチョロQ。
塗り替えというと簡単に塗装でるだろうと思われがちだが1台1台分解して実車の塗料で仕上げる作業の苦労は並大抵ではない。しかも塗装のプロが仕上げているので非常に綺麗な仕上りになっている。
最初に1台1000円(税込)と聞いたときは正直、高いかなと思ったが手間を考えると安いかもしれない。
しかもこのリペイントに使われている塗料がマジョーラで塗装されているのでもともと塗料自体が高価である。
この見る角度によって違う色になる塗料はデュポン社のクロマリュージョンと日本ペイントのマジョーラのどちらかを使用しているので、どちらにしても高価な塗料である。
ちなみに日本では一般的にこの種類の塗装を総称してマジョーラと呼ばれている。
タカラから過去にマジョーラ仕上げのチョロQもリリースされていたが、意外と市場では受け入れられずに長期にわたり流通在庫として店頭に残っていた。
このプライベートモデルはそれとはまったく違った出来栄えで車種選択や塗装の仕上げなども見ていても飽きない。

達人プロフィール: ダーワ教授
職業:生きるクルマデータベース、世界の車種・グレードすべての知識を持つ恐ろしい奴。
中古車情報誌から、自動車販売店・解体屋・ミニカー屋など現場の世界と転々と。基本的に車好きが抜けないようで中古車ブローカー(本人認識無し)と貿易輸出業などを掛け持ち、現在に至る。車の趣味嗜好も偏っており、車と共に本人的にも社会的不適合車(者)です。趣味と...