燃料電池乗用車「F-Cell」DHLジャパンへ納車

環境に配慮を!「F-Cell」日本初の商用車登録、燃料自動車の更なる開発に期待

 ダイムラー・クライスラー日本は、DHLジャパンと燃料電池乗用車パートナーシップ契約を締結し、メルセデス・ベンツAクラスをベースとした燃料電池乗用車「F-Cell」(エフ・セル)を納車した。

 納車された「F-Cell」は、日本で初めての商用車登録を行い、今後1年半にわたり東京都内での集配業務に使用され、ダイムラー・クライスラー社では、走行データを収集し、燃料電池車の更なるシステム改良や次世代の燃料電池車開発に活用するという。

 また同社は、世界最大規模100台以上の燃料電池走行プロジェクトを展開しており、日本では、経済産業省が実施する「水素・燃料電池実証プロジェクト(JHFCプロジェクト)」への参加の他、東京ガス(株)、(株)ブリヂストン、昭和シェル石油(株)、(財)日本自動車研究所にF-Cellを1台ずつ納車しており、今回のDHLジャパンへの納車により、日本でのF-Cell導入台数は5台目となる。

 ダイムラー・クライスラー日本のハンス・テンペル社長は、「環境・エネルギー問題に対して企業や団体が協力し、積極的に取り組むことは重要であると考え、日本においても既に数々の取り組みを進めています。地球温暖化や大気汚染の防止策に積極的に取り組んでいるDHLジャパンとともに進めていく環境に配慮した取組みは、燃料電池車の市場導入に向けた更なる一歩であり、とても意義のあることです」とコメントしている。