スバル レガシィB4

双璧の魅力を持つ、両極端のグレード

 レガシィは、どのグレードを選んでも満足度はすこぶる高い。マイナーチェンジでD型に進化したレガシィに乗って、その思いを一段と強くした。が、悩んだ末に独断でベストチョイスを選んでみる。B4のなかでもっともいいと思われるのは、パワフルなDOHCターボ搭載車とボトムグレードのSOHCエンジン搭載車だ。具体的に言うと、DOHCターボにSIドライブを組み合わせ、18インチタイヤを履く2.0GTスペックBか、リーズナブルな価格設定でもバランス感覚のとれた2.0iがいい。

走行性能の極めつけをセダンで味わおう

スバル レガシィB4

 痛快な走りや操る楽しさにこだわるなら最良グレードは2.0GTスペックBになる。最新モデルは18インチの45タイヤを上手に履きこなし、ハンドリングと乗り心地の粗さも消えた。兄貴分の3.0Rより操舵したときのノーズの動きも軽やかである。が、リラックスした気分でロングドライブを楽しめる

スバル レガシィB4
"レガシィと言えばターボ" の2リッターターボエンジン。圧倒的な加速を実現する、伝承的なユニットである。
スバル レガシィB4
"spec.B" 専用のグリルを装着したフロントマスクは精悍そのもの。圧倒的な存在感で、個性を主張する。
スバル レガシィB4
MCでより若々しさを強調したデザインにモディファイリングされたことにより、spec.Bのコンセプトにあったリアスタイルを手に入れている。

違う形で魅力的なベーシックグレード "i"

 が、リラックスした気分でロングドライブを楽しめる2.0iも捨てがたい魅力の持ち主だ。4速ATとの相性がいい。充実した装備内容の「Bスポーツ」を選べば、満足度はグーンとアップするだろう。

スバル レガシィB4
廉価版であることを感じさせず、独自の親しみやすいキャラクターを創出しているグレード "i"。これにさらっと乗るスタイルは知的ですらある。
スバル レガシィB4
16インチアルミホイールを装着し、エクステリア上では他のグレードより大人しい印象を受ける。しかしそれはこのグレードにあった選択なのだ。
スバル レガシィB4
インテリアの仕上げにもまったく抜かりはない。スポーティな運転感覚をもたらしてくれる造りこみは、どのグレードでも共通なのだ。
代表グレード
2.0GT spec.B
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4635×1730×1435mm
車両重量[kg]
1480kg
総排気量[cc]
1994cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
260ps(191.23kw)/6000rpm (5AT車)
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
35.0kg・m(343.23N・m)/2400rpm (5AT車)
ミッション
5AT
10・15モード燃焼[km/l]
12.0km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
313.9万円
発売日
2006/05/24
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片岡 英明

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達人プロフィール: 片岡英明
職業:モータージャーナリスト
学校の先生から自動車雑誌編集者経て、モータージャーナリストになったという異色の経歴を持つ。元教師ということもあり、分かりやすい評論に定評がある。さらに、クルマの細部まで見逃さない観察力はハンパではなく、徹底的に調べ上げてしまうほど。最新のクルマから、ヒ...