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ワゴンにはワゴンらしい選び方がある
18インチを履きこなす足回りに
オススメは3リッタ−のスペックB

ライター紹介

モータージャーナリスト

片岡 英明 氏

学校の先生から自動車雑誌編集者経て、モータージャーナリストになったという異色の経歴を持つ。元教師ということもあり、分かりやすい評論に定評がある。さらに、クルマの細部まで見逃さない観察力はハンパではなく、徹底的に調べ上げてしまうほど。最新のクルマから、ヒストリックカーまで幅広い知識をもつ。

ワゴンにはワゴンらしい選び方がある

ツーリングワゴンは、セダンのB4よりロングドライブするユーザーが多い。だから長距離ランや長時間の乗車で疲れないグレード選びをする必要がある。多人数乗車で余裕があり、足の完成度も高いのはSIドライブを採用した上級モデルだ。

さらに精悍になったフロントマスクだが、spec.Bには専用のグリルが装着されるようになったのもポイント。押し出し感十分で特別な存在感を醸し出す。

ターボモデルの場合、写真のようにボンネット上にエアスクープがつく。ただレガシィの場合、これがなくても十分スポーティなスタイリングだ。

テールランプの意匠変更、メッキガーニッシュなどの追加によって、プレミアム感のましたリアデザイン。前期モデルとの違いは一目でわかる。

18インチを履きこなす足回りに

ちょっと価格は張るが、18インチタイヤ装着のスペックBが飛躍的によくなった。リニアかつ気持ちいいハンドリングを手に入れ、乗り心地も悪くない。17インチタイヤ装着車より好印象で、進化の度合いがもっとも高く感じられる。

オススメは3リッタ−のスペックB

ロングドライブ派へのボクのイチ推しは、水平対向6気筒エンジンを積む3.0RスペックBだ。ハンドリングの軽快感は2.0GT系に一歩及ばないが、長い距離を走っても疲れが少ない。エンジンは滑らかだし、静粛性も文句なしである。同乗者も快適だろう。
新モデルは実用域のトルクが太くなり、ドライバビリティが大きく向上した。また、SIドライブの採用により、実用燃費もよくなっている。ダウンシフトブリッピングコントロールを採用しているのも3.0Rの5速AT車だけだ。

3リッタ−モデルは、他のモデルに比べスタイルもエレガント。ただspec.Bに関しては他のグレードと同様なスポーティさを備えた外観になる。

高級ワゴンとしての貫禄が漂うリアスタイル。その中でも3リッターエンジン搭載車ともなれば、上質感は抜群。

spec.Bでは選択できないが、3.0Rには画像のようなアイボリーレザーもオプション設定される。非常にセンスが良く、セレブな印象だ。

代表グレード 3.0R spec.B
代表グレード 3.0R spec.B ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4680×1730×1475mm
車両重量[kg] 1510kg
総排気量[cc] 2999cc
最高出力[ps(kw)/rpm] 250ps(183.88kw)/6600rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 31.0kg・m(304.01N・m)/4200rpm
ミッション 5AT
10・15モード燃焼[km/l] 11.6km/l
定員[人] 5人
税込価格[万円] 334.9万円
発売日 2006/05/24
レポート 片岡 英明