サーブらしさはインテリアに現れる
インテリア回りのデザインは座った瞬間にサーブであることが分かる。インパネ全体が緩やかにドライバー側を向いていて、ドライバーを包み込むようにデザインされているのを始め、エアコンのエアアウトレットはセンターのつまみを動かすだけで360度自由にコントロールできるとか、プッシュボタンを押すと蝶が羽を広げるように開くドリンクホルダーなど、ほかのクルマにはないデザイン処理が施されている。
独特の運転感覚をもたらすコックピット
運転席に座ってイグニッションキーを回そうとすると、キーシリンダーがインパネ側にはなく、センターコンソールに設けられている。これも飛行機に由来するサーブならではの安全思想を表現したものだ。あるいはリヤのラゲッジスペースを除くと、床面には飛行機の形をしたハンドルが設けられていて、これを操作することでフレキシブルな使い勝手が実現できる。
シートやステアリングにも、グレードによる変化が
シートの仕様はグレードによって異なり、試乗したアークにはレザーシートが、エアロにはスポーツレザーシートが装備されていた。同様にステアリングホイールも、アークにはレザーステアリングが、またエアロには専用のスポーツステアリングという具合である。安全装備は全車にESPが標準装備され、エアロにはESPプラスが装備される。