サーブ 9-3 スポーツエステート
サーブ 9-3 スポーツエステート

最強グレード "エアロ" にはV型6気筒DOHCインタークーラー付ターボエンジンを搭載する。最高出力は250馬力を誇り、6ATと組み合わせられるので、かなりのハイパフォーマンスだと言える。

サーブ 9-3 スポーツエステート

直列4気筒DOHCインタークーラー付低圧ターボエンジンは "リニア" "アーク" の2グレードに搭載される。最高出力は175馬力と十分であるのと同時に、非常にのりやすいセッティングになっている。5ATとの組み合わせだ。

サーブ 9-3 スポーツエステート

"リニア" "アーク" の2グレードには、215/55R16というサイズのタイア&アルミが装着される。乗り心地と走りをバランスさせたセッティングだ。

サーブ 9-3 スポーツエステート

最上級グレード "エアロ" になると225/45R18というサイズのタイア&アルミを装着する。デザインもフィン状で大変スポーティ。迫力も満点だ!

サーブ 9-3 スポーツエステート

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サーブ 9-3 スポーツエステート

スタイル インテリア 走り&メカニズム

なんと全車ターボユニットを搭載

 サーブ9-3エステートには異なるチューニングを施した3種類の2.0Lターボエンジンが搭載されるほか、最上級グレードのエアロにはV型6気筒2.8Lのターボエンジンが搭載されている。全4グレードともターボ仕様のエンジンを搭載するわけだが、このあたりも航空機メーカーに由来するサーブらしいところ。ターボの技術は空気の薄い上空でエンジンを回さなければならない飛行機用として開発され、進化してきたものだからだ。

ロープレッシャーターボの走りは?

 最初に試乗したアークはロープレッシャーターボの搭載によって129kWのパワーを発生する。265N・mの最大トルクは2.5Lエンジンというか3.0Lエンジンに近いくらいの実力で、これをわずか2200回転で発生するのだから、低速域からトルク感のあるゆったりした走りが得られる。日本市場向けということもあってか、かなり柔らかめにチューニングされた足回りは優れた乗り心地を発揮し、快適なドライブフィールが得られる。価格も含めたトータルでこれがお勧めグレードといえるだろう。

続いて強力バージョン、2.8ターボ

 2.8LのV6ターボを搭載するエアロは、先にスウェーデンでも試乗したが、日本向けに細部のチューニングを煮詰めているとのこと。荒れた路面でも角がとれた感じになってゴツゴツ感を感じさせないのは、このあたりのチューニングによるところかも知れない。

 184kW(250ps)のパワーは動力性能的には余裕十分というか過剰なくらい。停止状態からでも追いきりアクセルを踏み込むと、一瞬だがトルクステアやホイールスピンを発生させた後、トラクションコントロールが作動して力強く加速していく。高速での追い越し加速なども含めて、気持ちの良いスポーティな走りが楽しめるモデルだ。

●お勧めグレード

 428万円の価格が設定された2.0Lの低圧ターボを搭載したアークがお勧め。ベースグレードのリニアでも良いが、これだと装備がシンプルになりすぎる印象だ。走り志向のユーザーにはV6ターボのエアロも良いが、価格が一気に500万円台に乗って537万円に達するので、ちょっと厳しい感じ。2.0Lターボを搭載した中間グレードのベクターもあるが、これは逆に中途半端な印象になってしまう。

代表グレード
アーク
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4655×1760×1540mm
車両重量[kg]
1540kg
総排気量[cc]
1998cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
175ps(128.71kw)/5500rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
27.0kg・m(264.78N・m)/2200rpm
ミッション
5AT
定員[人]
5人
税込価格[万円]
428万円
発売日
2005/11/05
レポート
松下 宏
写真
佐藤 靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム