技術提供で、用途拡大に期待

 富士重工業は、リチウムイオンキャパシタに関する一連の特許の実施権を許諾する契約を、2社目となる昭和エレクトロニクスと締結した。

 今回の契約は、日本国内において富士重工業が供与する技術を用いて、リチウムイオンキャパシタの研究や開発、試作、製造、使用、販売などの非独占的な権利を得られるというもの。昭和エレクトロニクスは100ファラッド級の高エネルギー密度セルのサンプル供給を開始する。契約期間は10年。

 富士重工業からの技術供与により、ポリアセン電極との組み合わせで、中型から大型のリチウムイオンキャパシタの製造が可能となる。昭和エレクトロニクスは、将来、ハイブリッド車への搭載や自動車用鉛電池の代替なども可能な大型積層型の開発に取り組んでいくとのこと。

※昭和エレクトロニクス

昭和エレクトロニクス株式会社

※ファラッド

コンデンサなどにおいて、どのくらい電荷が蓄えられるかを表す静電容量の単位