同地域におけるプレゼンス向上に向け、メキシコの現地統括組織を強化

 日産は、2006年6月13日に米国マイアミにて、今後中南米・カリブ諸国で販売を予定している新型車5車種を一斉に披露した。

 披露した新型車は、小型車「ティーダ セダン」、「ティーダ ハッチバック」、小型ワゴン「ウィングロード」、小型セダン「アルメーラ」、そして中型セダン「セントラ」の5車種。今月後半から来年初旬にかけてそれぞれの市場に投入するという。

 また同社は、成長著しい中南米・カリブ諸国において、より戦略的な事業運営を行うべく、今年4月にメキシコ日産自動車会社内に新組織「ニッサン・ラテンアメリカ&カリビアン(NLAC)」を設置。同組織は、従来現地で行っていた地域内への配給業務に加え、これまでは日本の本社で行っていた販売マーケティング、商品価格設定、販売促進や広報機能を新たに追加したもの。

 NLACでは、日産が同社のブランド戦略の一環としてグローバル展開を進めている顧客満足度向上プログラム(ニッサン・セールス・アンド・サービス・ウエイ:NSSW)の同地域での実施を徹底するために、専任のスタッフを配置し、各国販売会社への指導、サポート体制を整えた。

 同地域における日産の2005年新車販売台数は、対前年比24.1%増の83千台であった。今後の新型車投入によるモデルラインアップの充実により、2006年には地域全体で90千台の販売を見込む。