JAF(社団法人日本自動車連盟)は、自動車ユーザーが日常使用する「道路」について感じている課題やニーズを把握するため、平成18年3月18日〜5月1日の期間、全国の18歳以上の自動車ユーザーに対してインターネットアンケートを実施し、11,112件の回答を得た。

 自動車ユーザーが「高速道路」「幹線道路」「生活道路」についてどの程度改良を望んでいるかという設問に対しては、いずれの道路においても6割前後が「道路改良が必要」だと回答。特に幹線道路においては7割り近くの人が「道路改良が必要」だと回答しているという。
 また、改良を最優先ですすめて欲しい道路では「身近な生活道路」をあげた回答者が約4割で最も多かったとこのこと。

 各道路別に取り組んで欲しい施策としては、高速道路では「利用料金の値下げ」が63.3%と最も多く、幹線道路では「車道幅の拡幅・車線数増加」という円滑化に関する施策が45.4%で一番多かったとのこと。一方、生活道路では、「歩道や自転車通行帯、路側帯の設置や拡幅・車道との分離」が46.5%と最も多く、「見通しの悪い箇所での道路形状改良・カーブミラーの設置」などと合わせ、安全性など道路の質を向上させる施策への要望が多くなっているという。
 さらに、都道府県別でみると、鳥取、島根、宮崎県などでは幹線道路について「道路・バイパス等の建設・延伸」と、道路の新設に関する施策が最も望まれているという。その一方、東京、埼玉、神奈川、愛知県などの都市部では「交差点・踏切の立体交差点化」と、道路の質の向上を求める声が多くなっているなど、地域事情によってかなりの差異があることが分かったとのこと。