【フォードフォーカス 2.0 試乗記】文句ナシの室内空間

まさに「質実剛健」と呼ぶにふさわしい、いかにも欧州車らしいシンプルな内装。

フォーカスは全車4ATの設定。マニュアルモードが設定され積極的に運転を楽しむことが出来る。

シートの出来は秀逸だ。別にハイサポートタイプでもないのに、上方向にも横方向にも十分なサポートが受けられる。これぞ欧州の実力だ。

立派な3ナンバーボディをもつハッチバックなだけあって、リアのスペースはとても広い。5ドアなので使い勝手も抜群だ。

ヨーロピアンハッチバックの使い勝手の良さを十分に実感できるラゲッジ。ハッチは上方向に大きく開く設計なので、狭い場所でもスマートに使いこなせるだろう。

室内空間は大幅に拡大

　ボディサイズが大きく拡大されたこともあって、室内空間には大きな余裕が生まれている。全幅が拡大されたことによる室内の幅の広さは特筆モノだし、ホイールベースの延長によって後席の足元空間も広がっている。頭上空間の広さも含めて、室内空間はまったく文句のない広さだ。
　今回のフォーカスはインテリア回りの質感にもこだわって作られたとのこと。インパネやドアトリムにはソフトな素材が使われていて、新しい感触の手触りが特徴だ。
　インストセンターにはソニー製の大きなオーディオパネルが採用されている。カーナビを装着する場合にはこの部分しが入れ換えになるのだろうが、デザイン的にはややあっさりした印象も与えている。
　2.0の快適装備は左右独立式のオートエアコンを始め、電子油圧式パワーステアリング、本革巻きステアリング、電子式自動防眩ミラー、運転席パワーシートなどが標準。6つのSRSエアバッグやESPなど安全装備もひと通りのものが用意される。

代表グレード	2.0
ボディサイズ［mm］（全長×全幅×全高）	4350×1840×1485
車両重量［kg］	1330
総排気量［cc］	1998
最高出力［ps(kw)/rpm］	145(107)/6000
最大トルク［kg-m(N・m)/rpm］	18.9(185)/4500
ミッション	4AT
10・15モード燃焼［km/l］	11.6
定員［人］	5
税込価格［万円］	270
発売日	2005.8.5
レポート	松下宏
写真	佐藤靖彦