ボディサイズはひとまわり拡大
1998年にデビューした先代のフォーカスは6年間に世界で400万台も売れる大ヒットモデルになった。1999年にはヨーロッパで、2000年には北米でカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しており、欧州と北米の両方でイヤーカーとなった最初のクルマでもある。日本では2000年に発売されて1万台ほどの売れている。世界的に見れば大したことはないが、輸入車としてはまずまずの売れ行きだった。
そのフォーカスがフルモデルチェンジを受けて大きく進化を遂げてきた。先代モデルではエッジの効いた際立ったデザインやドランビングがヒットの理由だっただけに、それを正常進化させて一段と魅力的なクルマに仕上げることを狙っている。
外観デザインはひと回り大きなボディを採用すると同時に、従来のモデルのイメージを受け継ぎながら新しいクルマに仕上げている。ただ、先代モデルがひと目でフォーカスと分かる際立ったデザインだったのに比べると、新しいフォーカスはやや存在感が薄れた印象。ボディの全幅が1840mmにまで拡大されたことと、ルーフの前部の中央にロッド式のアンテナが採用されることなども、立体式駐車場の多い日本の状況に合わない部分だ。