自然なシートポジション
C-MAXでは全高の高さに合わせてシート高もやや高めに設定されている。ドアを開けて乗り込むとき、ごく自然な形でシートに座ることができ、優れた乗降性を実現する。同時にコマンド・シート・ポジションと呼ぶ着座姿勢によって視界の開けた運転のしやすいクルマとされている。
インパネ回りのデザインはベースのフォーカスとは大きく異なっており、インパネ下部に設けられたシフトレバーなど、操作系も独自のものとされている。ドライバーが手を伸ばせばそこに操作系のレバーやスイッチがあるという具合で、人間工学に配慮した設計がなされている。
特徴的なのはリヤ・コンフォート・シート・システムと呼ぶ後席のシート。後席の中央部分を後方に跳ね上げると、左右のシートは斜め後方にスライドさせることができ、これによって後席の足元と肩回りにはゆったりした空間が広がる。このほか後席のシートをアレンジすることで、定員の5人乗りから2人乗りまで自在なアレンジが可能だ。
快適装備の充実度はフォーカス2.0並みかやや充実したものが用意される。最適のドライビングポジションを確保できる運転席パワーシートを始め、オートランプシステム、雨滴感知ワイパー、花粉フィルターの付いた左右独立調整のオートエアコンなどが標準で装備されている。安全装備も運転席助手席のSRSエアバッグとSRSサイドエアバッグ、さらにSRSカーテンエアバッグやESPなど充実したものが用意される。これによってヨーロッパの安全基準であるユーロNCAPでも好成績を残している。