実は事故車の仕入れ値は10〜15%ぐらいしか安くない!
私がオークション代行などで事故車を安く買ったことを、友人に話すと「事故車なんだから、安くて当たり前だよ。だって、事故車って半額ぐらいなんでしょ?」と言ってくる人がいますが、それは大きな間違いです。
事故車と聞くと、すごく価値が下がって、相場よりもだいぶ安く取り引きされているかと思われがちですが、実際に中古車業者が参加しているオークションでの落札価格は、修復歴の有無によって変わってくるのは10〜15%程度。修復の度合いが大きかったり、不人気車だと20〜25%を超えることがありますが、多くてもそんな感じです。
したがって普通に走れるぐらいに直っていれば、半額になるなんてことは、まずありません。通常、100万円ぐらいで落札できるクルマが、80〜90万円ぐらいで落ちるイメージです。従って、店頭に並ぶ際も、その差は変わらず、だいたい10〜20%ぐらい安く売られているケースが多いです。
高額なクルマなら価格差は大きくなる!逆に絶版車は旨みが少ない…
でも、この比率はクルマが高くなっても、あまりブレないようなので、クルマの価格が高額になれば、それだけ比例して安く買えるので、お買い得感が増すのも事実です。一概には言えませんが、500万円のポルシェなら、50〜75万円は安く買える時もあります。
逆に希少車や販売が打ち切られて年数が経つ絶版車(AE86、MR2、RX-7(FC)、シルビアS15、180SXなど)は、修復歴によって価格が下がる率は少なくなってきます。
結論!デリケートな人は事故車は買わない方がいい!
この10%程度の価格差を大きいと感じるか、小さいと感じるかは、人それぞれだと思います。私はこの価格差に魅力を感じるときもあるので、事故車でも抵抗なく買うことができます。人によっては「10%しか変わらないなら、事故車なんて絶対に買いたくナイ!」という人もいるでしょう。
実際に事故車ゆえのリスクも全くないわけではないので、割り切った考え方ができない人や、細かいことを気にするデリケートな人は、事故車に手を出すのは止めておいたほうが無難です。
私自身も価格だけで事故車を買っているわけではありません。好きなクルマが予想以上に安い時や、どーしても欲しいクルマがあるときだけです。たまたま、見つかったクルマが事故車で、それほど安くもなければ、当然修復歴のない物件も探します。
事故車を買う、買わないの価値観は人によっても大きく違い、結局は「買わない派」が主流みたいなので、あまりオススメもできませんが、欲しいクルマが相場より大幅に安ければ、チャレンジする価値があるのではないかと、私は思っています。