ルノー ルーテシア
ルノー ルーテシア

控えめながら遊び心あふれるデザインがお洒落なインテリアだ。シルバーのアクセントを嫌味なく効かせたメーターも上品。

ルノー ルーテシア

ATセレクターレバーにはマニュアルモードが付いており、積極的に運転を楽しむことも可能。デザインもどこか洒落ている。

ルノー ルーテシア

何の変哲もなく見えるフロントシートであるが、実際に座ってみるとその居心地の良さにビックリする。欧州の椅子文化の歴史を実感させられる一瞬だ。

ルノー ルーテシア

"ミディアムクラスに迫る居住性" を謳うニュールーテシア。そう、兄貴分のCセグメントハッチ「メガーヌII」と同等では!?と感じるほどだ!

ルノー ルーテシア

ルノー ルーテシア

ルーテシアもヨーロピアンハッチの例に漏れず、ラゲッジの使い勝手がいい。デザインの洗練を失わないまま、大開口部を確保しているのはさすが。当然のごとく分割可倒式リアシートを採用しているので、状況に合わせて使い倒すことができるだろう。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

欧州の文化を感じさせるシート

 インテリアデザインは全体にフランス車的な柔らかさが特徴となる。丸みを帯びた造形処理が施されるほか、ダッシュボードやセンターコンソール、ドアトリムなどに使われる素材は、手触りも柔らかく、独特の質感が表現されている。各種スイッチ類の形状や操作性なども良くできていると思う。
 シートはしっかりしているが硬くはない作りで座り心地とともにホールド性にも優れている。特に凝った作りのシートではないのに座ったときにデキの良さを感じさせるのは、長い椅子文化の歴史を持つヨーロッパ車ならではという印象だ。
 室内空間はコンパクトカーとしては広い。運転席に座っても横方向の余裕が感じられるし、後席に座ると頭上や足元に余裕がある。従来のルーテシアに比べるとずっと広くなった印象だ。ラゲッジスペースの容量も33L拡大されて288Lになり、分割可倒式のリヤシートを倒せば694Lとなる。室内の各所に収納スペースが設けられているのは日本のクルマを思わせるようなところがある。
 快適装備はひと通りのものが用意される。エアコン、オーディオ、オートライト、雨滴感知ワイパーなどが全車に標準。注目されるのは安全装備で、3ドア車にはアンチサブマリンエアバッグを含む8つのエアバッグが、5ドア車には6つのSRSエアバッグが装備される。ルノーはヨーロッパのNCAPにおいて最高基準の5つ★を最も多くの車種で獲得しているメーカーだが、このルーテシアも5つ★を獲得したという。

代表グレード
1.6 5ドア
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
3990×1720×1485mm
車両重量[kg]
1190kg
総排気量[cc]
1598cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
112ps(82kw)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
15.4kg-m(151N・m)/4250rpm
ミッション
マニュアルモード付きプロアクティブ4速AT
定員[人]
5人
税込価格[万円]
209.8万円
発売日
2006/3/20
レポート
松下 宏
写真
佐藤 靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム