買ったクルマの半分が事故車だが、今のところセーフ!
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最近の中古車情報誌や中古車の情報サイトには、販売されているクルマの修復歴が明記されるようになったので、自分が買おうとしているクルマが以前に大きな事故を起こした経歴があるかどうかが非常に分かりやすくなりました。
ですが、一般の人はなかなか、修復歴があると「ちゃんと走らないかも?」と思い、敬遠している方が多いようです。では、実際のところは、どうなのでしょうか?
もちろん100%とは言い切れませんが、今まで20台以上中古車を乗り継いだ、私の経験から言わせてもらうと、それほどナーバスなる必要もないような気がします。実際に私が買った中古車も、半分ぐらいは修復歴があるクルマでした。それでも、今まで過去の事故歴が原因で、痛い目に会ったことはありません!
私が今まで買った中古車は、後輪駆動のスポーツタイプのクルマが多かったので、安めの予算で見つけようとすると、大概が修復歴のある、いわゆる事故車でした。もちろん買う時には入念にチェックしますが、予算や走行距離、内外装のクオリティが自分の合格ラインなら修復歴は気にせずに買っていました。
最近は事故車の修復技術も上達し、直したクルマの品質も上がってきているので、よほど雑な直し方をしたクルマでさえなければ、一般的な使い方なら事故歴が問題になるような走行上の不具合も出にくくはなっていると思います。
ちゃんと直れば、レースに出たって平気!
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これは私の体験談ですが、私がレースに出ていたチームでMR2を走らせていたときに、そのMR2は富士スピードウェイで練習走行中に高速コーナーで、フレームにまでダメージが及ぶような、クラッシュしてしまいました。でも、翌日にはレースの予選があるので、そのクルマをすぐに修理しなくてはなりません。
ボディパネルや足回りは部品を新品に変えれば直すことができますが、ボディフレームはサーキットで直すことは不可能なので、メカニックはそのクルマを御殿場市内で一般車を修理している工場に持ち込み、一般車と同じようにフレーム修正機に掛けてフレームを修正しました。幸い、元の寸法まで修正機で戻すことができたので、そのクルマに新品の足回りとフェンダーやボンネットを取り付け、徹夜で元の状態に戻すことに成功しました。
私自身も、それでちゃんと走るかどうかは半信半疑でしたが、実際には全く問題なく走ることができ、タイムもクラッシュする前と同じレベルまで出すことができていました。レースは耐久レースで、決勝では2時間以上の連続走行も無事終えることができ、その後も特に問題はおきませんでした。