インテリアはアルファ159と同様、スポーティな雰囲気でまとめられている。運転席に乗り込むと、メーターパネルの中央にある液晶のモニターにアルファのエンブレムが浮かび上がるのは159と同様。ゼロを真下に配置したメーターと合わせ、アルファオーナーの気持ちを高める心憎い演出だ。
オーディオなどが設けられたインストの中央部分はドライバー側に向けてデザインされており、連続したコンソール部分と合わせてタイトなコクピット感覚が表現されている。ヘッドレスト一体型のスポーツシートは、アルファテックスと呼ぶ素材が基本で本革シートがオプションで設定されている。パワーシートもオプション設定だが、リクライニングは標準シートでも電動式。欧州車はパワーシートの装着車でないと、ダイヤル式の扱いにくいリクライニング機構を備えるクルマが多いが、ブレラはリクライニングも楽々だ。
全長とホイールベースを切り詰めた2ドアクーペのボディだけに、後席の居住空間には限界がある。大柄な大人は乗れないし、大柄な人が前に座ると後席の足元スペースがなくなる。ほとんどエマージェンシー用と考えたらいいだろう。ラゲッジスペースも同様で、容量はともかく形状からゴルフバッグが入るかどうかというところ。
代表グレード | 2.2 JTS |
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4415×1830×1365 |
車両重量[kg] | 1570 |
総排気量[cc] | 2198 |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 185(136)/6500 |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 23.4(230)/4500 |
ミッション | 6MT |
定員[人] | 4 |
税込価格[万円] | 436 |
発売日 | 2006.4.8 |
レポート | 松下 宏 |
写真 | 佐藤 靖彦 |
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あまりにレーシーでスパルタンな雰囲気のインテリア。生半可な気持ちで乗り込むと拒絶されそうなオーラが漂う。
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シート表皮まで真っ赤というのはいかにもイタリア車的である(最近だと少なくなってきているが)。ここに座って運転をするだけで情熱的になってくるのでは? ただくれぐれも安全運転をお願いします(笑)
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しっかりと造りこんであるリアシートだけれど、スペースははっきり言って期待できない。この狭さを楽しむくらいの気持ちでちょうどいいだろう。
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運転を楽しむ人にとって大いに魅力的なMT車。だからこそシフト周りのデザインに気は抜けない。アルファらしいこだわりを見せつけるメタルデザイン。
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スカイウィンドウと呼ばれるサンルーフをいずれのグレードにも装着できる。ちょっと狭いクルマなので、これがあるだけで開放感が大幅にアップするだろう。またアルファサウンドを聞きながら、オープンエアーモータリング感覚のドライブを楽しむのも乙である。
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恐ろしく巨大な開口部をもつトランク。傾斜したリアデザインの影響で、ラゲッジスペース自体はそれほど期待できないものの、使い勝手は抜群。スマートに格好よく使いこなせるだろう。またリアシートを畳めば2人乗りのステーションワゴン的な使い方も可能。遊び心をくすぐるし、これだけで新たな顧客を獲得できるのでは?