【速報】ニューヨーク国際自動車ショー:アウディ TTクーペ

 1998年に登場した初代アウディTTクーペから、約8年。2代目のTTクーペは、137mmも全長を伸して4178mm、全幅を78mm広く1842mmとし、円のモチーフでジドウシャのデザインに多大なる影響を与えた先代のスタイルを、さらに洗練させる形で、ニューヨーク・ショーに登場した。
 この新型は、A6や A8に採用されている、お馴染みのASF(アルミ・スペース・フレー ム)を導入したが、すべてアルミニウム素材ではなく、鉄と併用されている点が、大きなニュース。内訳はアルミニウム69%(車両の前部) 鉄が31%(車両の後部)になっており、異なった材料をジョイントしたシャシーとしては、アウディ初のモデルとなる。

【速報】ニューヨーク国際自動車ショー:アウディ TTクーペ

 エンジンは、FSI直接噴射を特徴とするターボチャージャを取り付けられた200psの2L直4TFSIユニット(最高速は240km/h)と、250psを発する自然吸気の3.LV6を設定。ともに6速MTと、Sトロニックと呼ばれる6速デュアルクラッチATが選べるようになっており、駆動方式は2Lユニット搭載車がFF、3.2Lユニット搭載車が4WDで、棲み分けされている。

【速報】ニューヨーク国際自動車ショー:アウディ TTクーペ

 そしてダウンフォースを最適化するために、車両が120km/hに達したとき、リヤスポイラーがリヤエンドからポップアップされるシステムを採用したのも、ハイライトのひとつだ。これは先代のTTクーペにはなかった機能で、リヤスポイラーがなかったために、速度域の高いドイツ・アウトバーンで、その初期モデルの事故が多かったこと(すぐに固定式のスポイラーが装着された)への対応策ともいえるもの。

【速報】ニューヨーク国際自動車ショー:アウディ TTクーペ

 コクピットは、外観と同じように、円をイメージしたエアベンチレーターなど、TTクーペらしさを演出した意匠になっている。