ジェッタの上に位置するVWのアッパーミドルセダン。SUVのトゥワレグも存在するが、事実上VWのフラッグシップとなるモデルだ。極めて高い実用性を備えたモデルで、ヨーロッパを始め世界では累計1300万台もの販売を記録しているが、日本では地味なクルマという印象が強いのが実情だった。
今回のフルモデルチェンジで登場した6代目モデルは、ボディサイズを拡大して室内空間やラゲッジスペースを広げ、従来以上に高い実用性を備えるとともに、インテリア回りの仕様を充実させるなどして快適な室内空間を作っている。
押しボタン式の電動パーキングブレーキやペダルから足を離してもブレーキ圧を維持するオートホールド機能など、ドライバーの負担を軽減して安全性を高める新技術を採用したのも注目点だ。
ボディタイプは4ドアセダンのほかステーションワゴンのヴァリアント(今回のモデルではワゴンを改めてヴァリアントの名前で呼ぶという)も設定される。外観デザインはオーソドックスなセダン/ワゴンのもので、クリーンで安定感のある力強いもの。フロントにはクロームのワッペングリルがVWブランドを強調している。同様にメッキ処理を施したシングルフレームのグリルやテールランプのデザインもジェッタなどとの共通性を感じさせる。丸型のホワイトレンズを使ったワゴンのリヤビューも最新のVW車のイメージを作っている。