ちょっと「オトナ」になった
C3は丸みを帯びた可愛らしいデザインで女性ユーザーを中心に売れているクルマ。若い女性ユーザーというより30代から40代の女性も含めて、やや年齢の高いユーザーに売れているという。そのC3がマイナーチェンジによるフェイスリフトを受けて内外装のデザインを一新し、搭載エンジンやトランスミッションも変更された。
外観デザインはフロント回りの変更が大きく、フロントグリルやバンパーなどの形状がはっきり変わり、リヤのデザインはコンビネーションランプなどが変更された。ボディカラーは標準色と注文生産色を合わせると13色が用意される。
|
![]() |
|
![]() |
|
インテリア回りは大きく変更され、ダッシュボードやシート、ドアトリムなどがブラックを基調としたカラーに変更され、形状も従来とは異なるものとされている。 細かな点では、センソドライブのシフトレバーのデザインが新しくなり、ハンドルの裏側に設けられるパドルシフト用のレバーのデザインも変更を受けている。
|
![]() |
|
![]() |
|
搭載エンジンは1.4LがSOHCからDOHCに変更されて動力性能の向上が図られるとともに、トランスミッションも4速ATからセンソドライブに変更されている。また1.6Lエンジンはそのままだが、組み合わされるトランスミッションはセンソドライブから電子制御4速ATに変更された。
|
![]() |
|
![]() |
|
小さくても「シトロエンらしさ」は健在
今回試乗したのは1.6Lエンジンを搭載するエクスクルーシブで、本革巻きステアリングホイールやクルーズコントロール/スピードリミッター、ベロアシート、フロントアームレストなどを備えた充実装備のグレード。
搭載エンジンは80kWのパワーと147N・mのトルクを発生するが、パワーの伸びよりも常用域でのトルク感のある走りが印象的。山道などを元気良く走ろうというユーザーならともかく、市街地を中心に日常ユースを重視するユーザーにとっては、この標準エンジンの走りはとても好ましいものになるだろう。
電子制御式の4速ATはマニュアル操作も可能だが、4速ATなのであえて積極的なマニュアル操作をするまでもない。
足回りはシトロエンらしい全体としては柔らかめの味付けだが、決してふわふわした感じではなく安定感もまずまず。ショックをいなしてくれる当たりの取れたけっこう足回りは良くできている。
C3にはエクスクルーシブのほかに標準の1.6も設定される。こちらは価格が13万円安くなるが装備の充実が下がる。C3を買うなら、満足度の高い仕様が用意されたエクスクルーシブを選ぶのが正解だと思う。
代表グレード
|
C3 1.6 エクスクルーシブ
|
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
|
3850x1670x1540mm
|
車両重量[kg]
|
1160kg
|
総排気量[cc]
|
1587cc
|
最高出力[ps(kw)/rpm]
|
110ps(80kw)/5800rpm
|
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
|
15.3kg-m(147N・m)/4000rpm
|
ミッション
|
シーケンシャルモード付電子制御4速オートマチック
|
定員[人]
|
5人
|
税込価格[万円]
|
224.0万円
|
発売日
|
2006年3月1日
|
レポート
|
松下 宏
|
写真
|
森山 良雄
|
取材協力
|
シトロエン・ジャポン
|