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フーガには劣るが、306psのパワーと390N-mのトルクがあれば十分すぎる。ダブルVANOSの採用などによって、吹け上がりの滑らかさはフーガのV型8気筒以上だ。
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333psのパワーは圧倒的なものだし、46.0kg-mのトルクも排気量に見合っただけのもの。回転の上昇もスムーズで、パワーフィールに関しては文句がない。
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滑らかさ、軽快感はV8エンジンのお手本といえるもの。低回転から力強いトルクを味わうことができ、レスポンスもシャープだ。6速ATの洗練度、滑らかさは一歩上を行く。
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333ps/46.0kg-mのスペックは伊達じゃない。7000rpmまで気持ちよく回り、トルクも分厚い。ATは5速だが、スポーティな味付けだ。エンジンサウンドにも主張が感じられる。
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「気持ちの良いエンジンフィール」をセールスポイントにするBMWながら、なぜかV8は「パワフルで滑らか」としか表現しにくい。直6のような「群を抜く個性」が無い。
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低回転域から高回転域まで太いトルクを発生。静かでスムーズなだけでなく、気持ちの良いサウンドも楽しめる。これで燃費が良ければ満点の10点を献上したいと思う。
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前後均等の重量配分にこだわった走りのバランスの良さはBMWならではのもの。540iでは完全に50対50ではないが、素直で軽快感のあるフットワークは大きな特徴だ。
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たっぷりしたストロークを持つサスペンションによる安定感の高さは特筆もの。とくにリヤアクティブステアを備えたスポーツパッケージ装着車は高い次元の走りを実現する。
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軽快なハンドリングで、ロールも抑えられている。ランフラットタイヤを上手に履きこなし、動きはしなやかだ。ブレーキの利きも秀逸。ハンドリングと乗り心地の妥協点は高い。
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19インチタイヤがハイパワーを上手に支配下に置いている。ダイレクト感に満ちたスポーティなハンドリングで、高速直進安定性も優秀だ。その反面、路面によっては硬さを感じる。
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ハンドルを握って5mも走れば「これは良いクルマだ」ということがわかることだろう。けっこう硬い足まわりを採用しているのだけれど、乗り心地もよい。
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普通に走っている限りは楽しめるハンドリングである。ただ高速域になると明らかな後輪のスタビリティ不足。勝手に流れ出すのだ。これではヨーロッパなどでは絶対通用しない。
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ワイド&ローのバランスの取れたプロポーションが5シリーズの特徴。室内広さはフーガに対しても見劣りするものではない。ラゲッジスペースの十分な空間が確保されている。
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全幅は5シリーズより狭いが、全長の長さを生かして後席の足元には余裕の空間が広がる。ラゲッジスペースも含めてまあ文句のない水準の居住空間が確保されている。
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キャビンはBMWらしいデザインで、シートも大ぶりだ。当たりは硬めだが、ホールド性のいいフロントシートは特等席である。後席は着座位置が低く、中央部の張り出しも大きめ。
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長いホイールベースを活かしたパッケージで、キャビンは前席/後席ともに広い。後席には十分なレッグスペースが確保さており、シートもいい出来だ。快適装備も充実している。
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450GTと違い、上に7シリーズというフラッグシップモデルが存在する。したがって5シリーズは「最上級のパーソナルカー」という位置づけ。この点は狙い通りかと。
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大柄なボディ&価格のわりに、インテリアボリュームは小さい。日産のフラッグシップだということを考えれば、リヤシートはもっとユッタリと座われるスペースが欲しかった。
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ESPなどによるアクティブセーフティの高さに加え、8つのSRSエアバッグを装備するなど、パッシブセーフティの面でも高いレベルにある。タイヤ空気圧警報も標準だ。
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フーガではVDCも標準で装備するなど、日産車の中では安全装備の充実度が高い。SRSエアバッグは6つだが、安全性に関してBMW5シリーズに対して大きく劣るわけではない。
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車両安定制御のDSCのほか、舵角連動ヘッドランプや車間制御式クルーズコントロールなどを装備する。また、高剛性ボディやアクティブステアリングなど、予防安全装備も多い。
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車両安定制御システム(トラクションコントロール付きのVDC)やサイドエアバッグ、低速追従機能付きのインテリジェントクルーズコントロールなど、充実している。
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衝突時の安全性だけでなく、低速から最高速までの全走行速度で優れたアクティブセーフティ性能を持っている点に注目だ。ESC(姿勢制御装置)のセッティングも素晴らしい。
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衝突安全性についてはキッチリと確保できていると思う。日本国内の走行速度域なら、アクティブセーフティ(事故に至らないようにするための事前の安全性)も十分であろう。
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運転する楽しさを実現する上級セダンとしてBMW5シリーズの評価は高いレベルで安定している。過去の実績を背景にブランド力という点ではフーガに対して大差がある。
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セド/グロに代わる日産の新しい高級車として新しい名前で登場したが、ブランド力の高さはまだ十分とはいえない。プレミアム性での評価が固まるにもまだまだ時間が必要だろう。
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7シリーズはステータス性が高いが、5シリーズはアッパーミドルセダンの印象が強い。V8エンジンを積むトップグレードといえども、多くの人はプレミアムを感じにくいだろう。
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日産自慢のプレステージセダンだし、インフィニティでも上級のポジションを与えられている。北米ではそれなりのブランド力を獲得しているが、日本ではセドリックの後継車。
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5シリーズはBMWのラインナップでもっともイメージが薄い。高額なわりに目立った部分を持たないせいだと思う。コストパフォーマンスという点ではかなりきびしい。
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このところ日産のブランド力が大幅に低下してきてしまった。これといった先進技術を持たず、モータースポーツにも出ていない。残念ながらプレミアム感もイマイチである。
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