【レクサス GS450hプロトタイプ試乗】富士スピードウェイで激走！ 常時ウルトラマンな走りとは？

ＥＶモードのまま、かなり走れそう。 　レクサスGS450hのシフトレバーをＤレンジにセレクトし、ブレーキを戻す。この状態での雰囲気は、プリウスやハリアーのハイブリッドに極めて近い。エンジン止まった状態で、モーターのトルクだけのクリープ（少しづつ前に進もうとするＡＴ車に共通する特性）で動き出す。 　加速可能なピットレーンの終端までホンの少しアクセル踏むとレクサスGS450hは、これまた他のハイブリッド車と同じくＥＶモードのまま。これだけ大きなボディのクルマがモーターだけで動いていることに今更ながら感動する。おそらく街中で渋滞にハマれば、けっこうの時間をＥＶモードのまま走るんじゃなかろうか。 さあ、345馬力のお目覚めだ！！ 　ピットレーンが終わったあたりでお約束通りアクセル全開！　するとどうよ！　スピードメーター右側にある『システムメーター』の針が急に動くと同時に、ハイブリッド車の”最高出力”である３４５馬力のお目覚めでであります！　 　この出力、通常エンジンなら２千回転くらいで発生するため、アクセル踏んでからの立ち上がりと来たらハンパじゃぁない。車名となっている『４５０』（４，５リッター相当のパワー、という意味）も控え目に感じるほど。あっという間に１コーナーだもの。ブレーキングはハイブリッド車というより普通のエンジン車。これだけモーター大きいと、電力回生が間に合わないのだ。 制限付きのスーパーパワーは、ウルトラマン的？ 　コーナークリアしアクセル全開にすると、またまた「すげ〜！　キモチい〜！　なんだこりゃぁぁぁ〜！」の加速開始。あっという間に１８０kmですから。ただし！　ウルトラマンと同じく、スーパーパワー発揮時間は制限付き。富士スピードウェーを１周するとバッテリー低下のためモーターのアシストが弱くなってしまい、限りなく２９６馬力の３，５リッターＶ６エンジン搭載車と同じ走りとなる。けれどこんなキレた走り、公道じゃ絶対しません。普通の使い方なら常時ウルトラマンで居られると思う。これで実用燃費はどんなものか？　街中試乗が楽しみ。 　 レクサスGS450hの詳細はこちら 達人プロフィール： 国沢光宏 職業：自動車評論家 歯に衣を着せぬ原稿で、なにかと話題の自動車評論家。歯切れの良い文章も分かりやすく、多くのファンをもつ。カートップやベストカーなど、多数の自動車雑誌に寄稿するだけでなくＷＲＣなどのＴＶ解説まで幅広い活動を行なっている。 代表グレード GS450h ボディサイズ［mm］（全長×全幅×全高） 4830×1820×1425mm 車両重量［kg］ 1890kg 総排気量［cc］ 3456cc 最高出力［ps(kw)/rpm］ 296ps(218kw)/6400rpm 最大トルク［kg-m(N・m)/rpm］ 37.5kg-m(368N・m)/4800rpm ミッション 電子制御無段変速機 10・15モード燃焼［km/l］ 14.2km/l 定員［人］ 5人 税込価格［万円］ 680.0万円 発売日 2006年3月16日