プジョー 1007
プジョー 1007

今までにないスタイルを提案しているエクステリア。コンセプトは「トヨタ ポルテ」に似ているものの、個性と言うか、オーラの発揮具合がまるで違う。さすがピニンファリーナとのコラボデザイン!

プジョー 1007

電動両側スライドドアを採用している。しかもドアは超大型。乗り降りのしやすさはもちろん、荷物の出し入れ、その他使い方を考えるだけで楽しくなってくる。

プジョー 1007

フロントマスクは完全に最近のプジョー顔。こんなファニーなスタイルなのに精悍にみせてしまうのは、さすがとしか言えない。まさに「お洒落な実用車」である。

プジョー 1007

リアスタイルはエンブレムを見なければ「プジョー」だとわからないかも知れない。プジョーとしてはこれまでにないデザインに挑戦していることがわかる。小さくて背高なボディに、品質感や安定感を与えているのには恐れ入る……

プジョー 1007

テールランプもシンプルでありながら、どこか強烈な個性を感じさせる。まるで「隙がない」印象で、キリリとした力強さをリアに与えてくれる。この辺りの小技がヨーロピアンコンパクトのすごいところ。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

 プジョーとしては初めて4桁数字の車名を採用した1007は、そのこと自体が従来の3桁数字のプジョー車とは異なる新しい時代のプジョー車であることを示している。1007の原型はセサミという名前で2002年のパリショーに出品されたコンセプトカーで、2004年秋のパリショーで市販車が発表されている。
 ボディタイプは3ドアハッチバックだが、オーソドックスなハッチバック車ではなく、左右のドアが電動スライド式になっているのが大きな特徴。これによって大きく開くドアによって狭い場所でも楽に乗り降りできるクルマである。
 外観デザインはプジョーとピニンファリーナ社とのコラボレーションによるもの。ともすればかっこ悪くなりがちな背の高いパッケージングの3ドアボディを、ダイナミックな躍動感を感じさせるものに仕上げている。
 1007のデザインは写真で見るよりも実物のほうが強い存在感を感じる。横浜市内を走った試乗中にも多くのドライバーや歩行者から注目を集めたことが、その存在感の強さを示している。
 フロントに大きなラジエターグリルを持つのは407以降の新しいプジョー車に共通する特徴。マイナーチェンジを受けた307の顔なども共通だが、やっと慣れてきたような感じである。

代表グレード
1.6
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
3,730×1,710×1,630
車両重量[kg]
1,270
総排気量[cc]
1,587
最高出力[ps(kw)/rpm]
108(80)/5,800
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
15.0(147)/4,000
ミッション
5MT(2トロニック)
10・15モード燃焼[km/l]
定員[人]
4
税込価格[万円]
229
発売日
2006.1.30
レポート
松下 宏
写真
佐藤 靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム