最新タイヤ事情 PART1
足元から燃費を考えよう!エコタイヤってなに? その実力に迫る!!
技術に注目 ニューモデル プロが判定 オススメ
 
ガソリンの価格が急騰していることもあって、少しでもガソリン代を節約したいと思っている人も多いハズ。ガソリンの節約法はいろいろあるけれど、履くだけで燃費が良くなるエコタイヤにも注目したい。そこで、この春おすすめのエコタイヤを一気に紹介。自分にピッタリのエコタイヤを手に入れてエコドライブを楽しもう!
エコタイヤならではの技術に注目
レポート:こもだきよし
燃費の良いタイヤとは「転がり抵抗」が小さいタイヤをいう。「転がり抵抗」が小さければクルマの走行抵抗が減るからだ。コロコロと転がるときに接地面のゴムが押さえつけられて変形したあと戻るときにエネルギーを消耗する。これがヒステリシスロスという「転がり抵抗」の元だ。ヒステリシスロスはウェット路面でのグリップ力にもなるから、20年前の低燃費タイヤは雨の日によく滑った。しかし最近のエコタイヤはゴムにシリカなどをまぜることによってウェットグリップを確保しつつ「転がり抵抗」を減らせるようになった。

しかしタイヤの「転がり抵抗」を10%減らしたとしても、クルマの燃費は1%程度良くなるだけだ。つまり10.0km/ℓ だったクルマが10.1km/ℓ になる程度である。燃費というのは積み重ねの結果だから、タイヤだけでそれだけ変わるのでも実は大きいことなのだ。空気圧の管理も燃費に大きく影響する。空気圧が減っているとタイヤの変形が大きくなるから「転がり抵抗」が増える。せっかくのエコタイヤのメリットも消えてしまうから2週間に一回は空気圧のチェックをしよう。事前にスローパンクチャーを発見できるというメリットもある。

もっと大事なのが運転テクニックだ。といっても難しいわけではない。停まったまま暖機運転をしない、アイドリングはしない、なるべく一定速で走る、高速道路を飛ばさないなどを守るとエコタイヤとの相乗効果でより良い燃費をマークすることができるだろう。
 
エコタイヤは、燃費を良くするための様々な工夫がされている。中でもトレッドパターンは燃費だけでなく、騒音や乗り心地にも関係するので各メーカーの最先端のノウハウが投入されているのだ。
 
ヨコハマタイヤの新作ミニバン用エコタイヤ「DNA map」にはmap専用ナノパワーゴムや、合体ゴムIIが採用されている。これらのおかげで省燃費性能と耐摩耗性、そしてグリップ性能を高いレベルで実現する。
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ダンロップの「デジタイヤエコEC201」は、従来モデルよりも約10%転がり抵抗を減らすことに成功している。グリップ性能や乗り心地を悪化させずに、これだけ抵抗を減らすのは大変なこと。抵抗が減った分、燃費が良くなるのはいうまでもないだろう。
 
ミシュランの「エナジーXM1」は、燃費のアップを実現したミニバン&ワゴン用のエコタイヤだ。トレッド剛性を高めるポリアミドキャッププライやワイドスチールベルトなど、最新のタイヤ構造により偏摩耗を抑制しつつ低燃費を実現。
 
いくらエコタイヤを履いていても適正な空気圧を保っていなければ意味がない。そこでグッドイヤーの「GTハイブリッド」はサイドウォールに「AIR OK?」のマークで空気圧チェックを喚起している。 『GT-HYBRID』は、ユニバーサルデザイン
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