何にも似ていない超個性がシトロエンらしさ。
IAA(フランクフルトモーターショー)で一目見たとき、ボクはC6に惹かれた。最近ではもっともシトロエンらしさが漂うモデルだからだ。それはボクが昔乗っていたCXを思い起こさせるデザインで、シトロエンらしい個性がぷんぷん匂ってくる。
その筆頭は逆反りしたリヤウインドウだ。クルマを真横から見ると5ドアハッチのように見えるが、リヤウインドウが逆反りしていてハッチではなくトランクがある。ハッチに見えてトランクというのもシトロエンらしいのだ。
C6にはシトロエンのフラッグシップとしての貫禄がある。特にルーフラインからつながったDピラーとテールランプ、トランクリッドの曲線、バンパーの佇まいなど、後姿には重厚感さえ感じられる。
シトロエンのフラッグシップらしさはリヤドアにホイールハウスの切り込みがないことだ。縦のラインがきれいにサイドシルまで伸びている。
こうした他社にはない強い個性こそシトロエンらしさであり、それを楽しむことがオーナーとしての喜びになる。