2006年1月に発売されたメルセデス・ベンツのBクラスは、その名前が示すようにAクラスとCクラスの中間に位置するモデル。基本プラットホームはAクラスのものを使っており、サンドイッチ構造に基づく独特の安全ボディなどはAクラスと共通だ。ありていにいえば、従来のAクラスロングの後継モデルともいえる。
ただ、Bクラスは専用の大きめのボディを採用するなど、独自の使い勝手を実現しているので、Aクラスとは異なるコンセプトのクルマと見るほうが良いのだろうと思う。AクラスはSクラスやEクラスを保有するメルセデス・ベンツのユーザーが、セカンドカーとして使うことも多かったが、今回のBクラスはファミリーユーザーがファーストカーとして選べるクルマである。メルセデス・ベンツ日本ではこのBクラスを今年の量販モデルに位置づけて拡販に取り組んでいる。
外観デザインはスタイリッシュでダイナミックなもの。ボディサイドの流れるようなラインのカッコ良さはCLSクラスにも通じるものがあり、フロントグリルの大きなスリーポインテッドスターはベンツのラインナップにあることを強調している。