トヨタ bB
トヨタ bB

新型bBのために開発されたエンジン(3SZ-VE)を搭載。1.5リッターツインカムでトヨタお得意のVVT-iだってもちろん採用。どんな状況でも軽快に走ってくれる特製で、なおかつ低燃費(16.0km/l)というのも嬉しいポイント。若者の財布にも優しいのでは?

トヨタ bB

こんな顔つきで走っていたら前のクルマも圧倒されしまうのでは? しかし当のbBは十分なストロークに支えられて、スムーズなうちにドライブを楽しんでいるだけである。

トヨタ bB

まるで「地面をはっている」ような安定した姿で疾走するbB! 走りのよさをデザインでもアピールしている。

トヨタ bB

スタイル インテリア 走り&メカニズム

 音と光りとまったりシートにウエイトが置かれているためか、走りに関してははっきり言って特筆すべきところがない。搭載エンジンは1.3Lと1.5Lで、68kWと80kWの動力性能はいずれも数値的にはまずまずのものながら、実際に走らせた印象は吹き上がりにしてもパワーフィールにしても、ごく平凡なものでしかなかった。動力性能に不満があるわけではないが、軽快感や走りの良さを感じさせるようなところはない。
 しかもエンジンの環境性能も十分とはいえない。排気ガスこそ超低排出ガス仕様の★★★★を獲得しているが、平成22年燃費基準は2WD車がやっと達成しているだけだ。4WDは基準にも達していないからグリーン税制の適用が受けられない。
 足回りも妙に柔らかくて安定感に欠ける感じで、特に1.3L車の足回りは落ち着きが足りない感じ。試乗したのはXバージョンだったので15インチタイヤ+アルミホイールを履いていたのだが、1.5L車の足とは違った印象を受けた。パワーステアリングのフィールももう少し手応えが欲しい感じで、シャシー系の性能平凡なものでしかない。ただ、それこそがbBのコンセプトともいえるもので、走りにこだわらないユーザー層を狙ったクルマとしては、これで良いということなのだろう。
 買うなら1.5Z Qバージョンしかない。というか、9スピーカーが用意されているのはこのモデルだけで、ほかのグレードはスピーカー数が少なくなり、オプションで9スピーカーにすることもできないから、bBらしい特徴的な装備が得られない。価格は170万円ほどでちょっと高め。カーナビとVSCを装着すると車両価格で200万円を超える。

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代表グレード
1.5Z Qバージョン
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
3,800×1,690×1,635
車両重量[kg]
1,070
総排気量[cc]
1.495
最高出力[ps(kw)/rpm]
109(80)/6,000
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
14.4(141)/4,400
ミッション
4段AT
10・15モード燃焼[km/l]
16.0
定員[人]
5
税込価格[万円]
170.1
発売日
2005.12.26
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取材協力
スタイル インテリア 走り&メカニズム