新型MRワゴンのベースグレードとなる『G』ベースグレードでも外観の安っぽさはない
新型MRワゴンのベースグレード「G」のリヤビュー

リヤビューも曲線を多用し優しいデザインにまとめている。リヤコンビランプを高い位置に配置し、シンプルながらもお洒落な印象にまとめている。

ターボのTにはフロントバンパーに冷却用のダクトが設けられている

ターボエンジンを搭載するTのフロントバンパーには、インタークーラー冷却用のダクトが設けられている。

ベースグレード「G」のインパネ

ベースグレードとなる「G」のインパネ。エアコンはマニュアルになるが、インテグレートCDデッキが装着され、安っぽさはない。

助手席の座面を跳ね上げると買い物カゴがスッポリと収まるようになっている

最近は省資源の観点から、スーパーの買い物カゴを持参する人が増えているという。そのため助手席の座面を跳ね上げると買い物カゴがスッポリと収まるようになっている。

リヤのステップは子供が乗り込みやすいように平らになっている

リヤのステップは子供が乗り込むときに、一旦ここに足を乗せることを考慮して、広く平らになっている。

液晶パネル付のオートエアコン

XとTには質感の高い液晶パネル付のオートエアコンとインテグレートMD/CDオーディオが装備される。

助手席前には小型テーブルとアッパーグローブボックスが装備される

助手席前には小型テーブルとアッパーグローブボックスが装備される。

シートはボディカラーによってマルーン用意されている。一部のボディカラーでは選ぶことも可能。

シートはボディカラーによってマルーンとベージュが用意されている。一部のボディカラーでは選択することも可能。

リヤシートは先代同様に135ミリの分割スライド&リクライニングが可能

リヤシートは先代同様に135ミリの分割スライド&リクライニングが可能。

エアコンの風を後席まで届けるためにアッパーベントを装備

エアコンの風を後席まで届けるためにシャットダイヤル付のアッパーベントを新装備。

ワンモーションフォルムで人気を集めた初代MRワゴン

繭のようなワンモーションフォルムを採用し、若い女性を中心に人気を集めた初代MRワゴン

東京モーターショーに参考出品された次期日産モコ

東京モーターショーに参考出品された新型モコ。2代目はヘッドライトも日産専用デザインとなった。

かわいいけど甘すぎないデザイン

2001年12月にデビューしたMRワゴンが2代目にフルモデルチェンジを行った。初代MRワゴンは、可愛らしいワンモーションフォルムを採用し、若い女性を中心に人気を集めた軽自動車だ。2002年4月からは日産からもモコの名前で発売され、日産初の軽自動車として話題を呼び、スズキを凌ぐ販売台数を記録している。

新型MRワゴンも20代から30代の女性をターゲットとし、「Mom's Personar Wagon」をコンセプトに、若いママに向けた装備やデザインを多く取り入れ、女性や小さな子供にとってよりフレンドリーな軽自動車に仕上げている。

新型のエクステリアはワンモーションフォルムではなく、フロントガラスの傾斜を少し立てている。このほうが車両感覚が掴みやすくなるので、小柄な女性にとっては運転がしやすくなるためだ。その反面、デザインは角ばってしまうのだが、フロントマスクを小動物の笑顔のようなイメージに作りあげ、女性や子供にウケそうな愛着の沸くデザインを実現している。

インテリアは質感と使い勝手を大幅にアップ!

インテリアも丸と半円を組み合わせ、やさしいデザインにまとめている。シフトレバーは扱いやすいインパネシフトを採用。全グレードはインテグレートオーディオを装備し、G以外には液晶パネル付のオートエアコンが装備され、質感も大幅にアップした。先代同様にベンチシートを採用し、運転席周りは広々とした印象が高まっている。

前席周りには収納スペースも豊富で、助手席の座面下にはシートアンダートレー&ボックスを装備。座面を引き上げた状態では、買い物カゴが置けるようになっており、ママの買い物エクスプレスとしての機能性を向上している。

助手席の前には引き出し式のテーブルも用意されており、停車中に車内でお菓子を食べたり、ママが化粧を直す時などには重宝するはずだ。

また、車内には子供が乗り降りする時に掴みやすい低い位置までリヤドアのアームレストを長く設けたり、子供がステップに一度立ってから乗り降りすこことに着目して、サイドステップを大きく平らにするといった、子供の乗降性も考慮した設計も魅力。

リヤシートはスライドと座面が沈み込むワンタッチフォールディング機構が装備されており、ラゲッジの使い勝手も優秀。これならベビーカーを載せる時もラクだ。

ふたつのエンジンで3グレード構成 日産モコも2月初旬に登場

新型MRワゴンは658ccのNAエンジンとターボエンジンの2種類の3気筒エンジンをラインナップし、NAには2グレードが用意されている。全車4ATを採用し、4WDも全グレードで選ぶことができる。そして姉妹車の日産モコも2月初旬には発売される予定だ。日産モコは、もう少しシャープなデザインのヘッドライトを採用して、落ち着いたフロントマスクに仕上げている。

新型MRワゴンは全高を30mmほど高め、全高が1620mmとなっているので、先代よりも室内の居住性を優先したワゴンRに近いポジションにシフトしている。その関係性はダイハツのムーブとムーブ ラテに近いものがあり、スズキも男性はワゴンR、女性はMRワゴンといった、すみ分けができたようだ。

その中でもMRワゴンは、独身女性よりも既婚子持ち女性に明確なターゲットが置かれているので、ママのミニカー選びには外すことのできない一台となるに違いない。

代表グレード
X(2WD)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
3395×1475×1620mm
車両重量[kg]
820
総排気量[cc]
658
最高出力[ps(kw)/rpm]
54ps(40kw)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
6.4kg-m(63N・m)/4400rpm
ミッション
4AT
10・15モード燃焼[km/l]
21.0km/l
定員[人]
4
税込価格[万円]
112万1400円
発売日
2006年1月20日
レポート
岡島裕二
写真
岡島裕二
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