規模の小さい中古車販売店なら、年内にクルマを捌きたがるので値引きが緩むことも多い

新車は買ったトタンに1年落ちになってしまう!

新車は売るほうも、買うほうも年内納車にこだわるが、後で損をするのは買ったほうだ

 街には師走の慌しさが感じられる季節になってきましたね。そして12月はボーナスシーズンということもあり、クルマがよく売れる月でもあります。しかーし!年末に新車を買うなんて、実はもってのほかなのです!

 というのも、クルマは年式によって下取りに出す時の相場が決まってきます。買ってすぐは大きな違いはなくても、3年後や4年後に自分が売ろうとする時には、たった10日間の違いが1年の違いに計算されてしまうこともあるのです。12月28日に登録されれば2005年式、1月6日に登録すれば2006年式というわけです。

 年式が変われば当然下取りに出す時の査定額にも大きな影響が出ますので、できれば12月に買うよりは、1月に買うほうが賢い買い方といえるでしょう。でも、新車を販売するディーラーは何とか年内に納車しようとしたがるし、買うほうも正月休みは新車に乗りたいので、年末ギリギリに登録されてしまうクルマって結構多いものです。気持ちは分かりますが、ここはグッとこらえて、新車は年明けに買うことをオススメします。

中古車は年末に買ってもおおきなデメリットはない

店の心理状態を見抜けば多少の値引き上乗せは可能なハズ

 中古車の場合は新車と違い、年式は関係しませんが、やはり年が進むことで、クルマが1才年を取ることになります。つまり、年末までは4年落ちだったものが、お正月には5年落ちになるということです。

 でも、年が明けたからといって、中古車屋が急に価格を下げることも少ないので、購入する側には無理に年明けを待つ必要もないでしょう。

 それよりも、規模の小さな中古車販売店では、年内に少しでもクルマを売っておきたいという心理が働くので、多少は値引きが緩んだりするケースもあります。そのへんの心理を上手く突けば、中古車は買い時かもしれません。

 とはいえ、あまり発注が遅いと、車検や整備が必要な場合は納車が間に合わない可能性もあるので、お正月に買ったばかりの中古車に乗りたい人は、クリスマス前には契約を済ませておいたほうが無難です。