スズキ スイフト・スポーツ

ドイツ車のようなシッカリとした質感がある。

スズキ スイフト・スポーツ

 前から見るとバンパー下からU字型のラインがボンネットまで流れたデザインで、VWのゴルフGTIやポロのイメージが重なる。こうした形だけでなく新しいスイフトはドイツ車っぽいしっかりした質感も持っている。
 5速MTと4速ATがある。5速の場合はクラッチペダルを踏み込まないとエンジンが掛からない安全装置付だ。キーを捻ってもスターターモーターが回らないと焦る人が居るが、それは普段から正しい操作をしていない証拠である。4速ATはジグザグゲートが邪魔だ。PRNDがストレートでDから横に倒してマニュアルシフトできる方がいろいろな場面で素早い操作ができる。
 シートは標準のスポーツシートがなかなか良い。レカロも悪くないが、体型によるスイートスポットが狭い感じがする。標準のスポーツシートでもハイトコントロールが付く。

パンチのある走りを体感できるエンジン。

スズキ スイフト・スポーツ

 エンジンは1.6リッター92kW/6800rpm、148Nm/4800rpm
でちょっとだけ高回転型だ。ボア×ストロークは78×83mmでロングストロークタイプだから高回転型の割には中回転域でのトルク感もある。圧縮比11.1と高いがこれによってパンチのある走りが体験できる。

ドライバーの腕が生きるセッティングだ!

スズキ スイフト・スポーツ

 走りはドライバーの腕が生きるセッティングだ。コーナリング時のアクセルコントロールが効く範囲が広いから、TVCMのようにリヤを滑らせて走ることもできる。高速でタックインしても動きは穏やかだから安心感がある。

世界基準である後席に3人分の3点式シートベルトとヘッドレストの装備を求めたい。

スズキ スイフト・スポーツ

 思ったより乗り心地がいい。見た目より固めていないという印象だ。かといってソフト過ぎることもなく長距離ドライブもできそう。
 このコンパクトさでもリヤシートにも3人分の3点式シートベルトと3人分のヘッドレストが欲しかった。それが世界のスタンダードになっているからだ。
 インフォメーションディスプレイで時計、外気温、瞬間燃費が同時に見られるのは良い。

新車見積もりはこちら
達人プロフィール: こもだ きよし
職業:モータージャーナリスト
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)、JAF交通安全委員会委員、セーフティドライビング・インストラクター・アカデミー会長、警察庁運転免許制度に関する懇談会委員、BMWドライバー・トレーニング・チーフインストラクターなど...