ライバルと激戦を繰り広げるコンパクトカーのセグメント。新型「スポーツ」の発売は2005年9月15日だが、販売台数は9月末の時点で466台に達しているという。

軽自動車シャシーからの脱却。
それ以上に、欧州で戦えることを前提とした基本設計が、スズキの本気ぶりを表現している。
しかも価格が魅力的。1.3Lの5速MTを買って、これから増えるであろうスイフトスポーツ向けパーツを流用する、なんていう楽しみ方も十分にありえる。

販売台数は、両巨頭とも言ってよいであろうトヨタやホンダは別格にしても、日産やマツダよりも販売力で不利なスズキがここまで健闘しているのも、スイフトの高評価ゆえだろう。
自販連調べ 2005年各社コンパクトカー販売台数の推移

スイフトスポーツが人気の理由

■全長×全幅×全高 3765×1690×1510 mm ■車両重量;1060 kg(MT車) ■エンジン型式:M16A ■排気量:1586 cc ■最高出力:125 ps ■最大トルク:15.1 kg-m ■燃料:無鉛プレミアムガソリン ■燃費:14.6 km./L(MT車)(10・15モード燃料消費率) ■定員:5人
 《スイフトスポーツ》は、スズキのコンパクトカー《スイフト》に追加設定されたスポーティー・グレード。ベーシックなグレードが1300ccと1500ccエンジンを搭載するのに対し、スポーツには最高出力が125馬力に達する1600ccを積む。しかもこのエンジン、ピストンやクランクシャフトなどに強度アップや軽量化を施し、4800回転付近から6000回転を超える領域の吹き上がりが実に鋭い。相対的に実用回転域のトルクが少々細いが、5速MTとの組み合わせであればダイナミックな加速を味わえる。
 また、サスペンションも取り付け剛性の向上を図った上で硬めの設定としており、切れの良い俊敏なハンドリングと優れた走行安定性を巧みに両立させている。
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達人プロフィール: CORISM編集部
職業:自動車情報サイト「CORISM」編集部
今ネットで最も注目される(自称)新進気鋭の自動車メディアサイト『CORISM』編集部。07年より日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員にも任命されるなど、着々とメディアとしてのパワーを拡大しつつあるのは確かだ。