東京モーターショー2005 クルマ最新テクノロ辞典
ハイブリッド ドライブ セーフティ・福祉 スタイリング・ユーティリティ
セーフティ・福祉
安全に関しては、これまでの受動的なパッシブセーフティにプラスして、積極的に保護する方向のアクティブセーフティも進化の度合いを高めているが、ここでは前者に絞ってピックアップする。
また、福祉車両の充実、多機能ぶりも目を見張るものがあり、トヨタの「センターピラーレス構造」に代表されるように、クルマのパッケージにも少なからず影響を及ぼしている。
Index
>> IVX-II
>> サイドリフトアップシート
>> 生体認証・ドライビングユニット
>> ニーエアバッグ
>> フランツシステム
>> プリクラッシュセーフティシステム
NAVIが危険を検知して事故を回避
[スバル] IVX-II
【学名】IVX-II
【英名】INTELLIGENT VEHICLE X II
【分類】知能自動車の技術コンセプト
【分布】レガシィ(ただし会場での実車展示はありません)
【習性】
  眼の役割を果たす前方認識センサーと、ドライバーの操作量やクルマの挙動を検出するセンサー、そしてすべての操作をバイ・ワイヤー技術で構成することによって、クルマの運転を総合的に制御するシステム。
  ドライバーがイメージするとおりにクルマを動かすことで気持ち良い走りを提供してくれるとともに、危険な状況時にはドライバーに変わって自動的に緊急回避を行い、予防安全機能を備えている。クルマの未来を予見する技術コンセプト。なんと車庫入れも自動的にやってくれるなど「究極の未来カー」を感じさせる。
この技術を搭載しているモーターショー出展モデル
IVX-II

このクルマの関連記事はコチラ
お年寄りでも楽々乗り降りできる
[ホンダ] サイドリフトアップシート
【学名】サイドリフトアップシート
【英名】SIDE LIFTUP SEAT
【分類】福祉車両
【分布】ステップワゴン/エリシオンモビリオ
【習性】
  電動操作によってドアがスライドオープンし、2列目シートが外側に回転したあと、乗り降りしやすい低い位置まで降りてくる。車椅子からの乗り降りがとてもラクなシステムだ。ステップワゴンのほか、エリシオン、モビリオにもラインアップされる。
この技術を搭載しているモーターショー出展モデル
ステップワゴン

このクルマの関連記事はコチラ
クルマが「忠犬ハチ公」になる!?
[ホンダ] 生体認証・ドライビングユニット
【学名】生体認証・ドライビングユニット
【英名】-
【分類】セキュリティ
【分布】FCX CONCEPT
【習性】
  クルマに近づくと、センサーと知能化されたカメラがドライバーを認証し、ドアロックを解除。さらにステアリングやペダル、インストルメントパネルが、自動的にそのドライバーの最適なポジションにセットされる。
この技術を搭載しているモーターショー出展モデル
FCX CONCEPT

このクルマの関連記事はコチラ
一番前に出ているのはヒザですよね?
[三菱] ニーエアバッグ
【学名】ニーエアバッグ
【英名】KNEE AIRBAG
【分類】エアバッグシステム
【分布】CONCEPT D:5
【習性】
  三菱のコンセプトカー、D:5には、「車両周辺監視システム」や「レーンキープアシスト」、ミリ波レーダーによる「アクティブ・クルーズコントロール」のほかに、衝突安全技術として、膝まわりを保護すると同時に、乗員の動きを最適にキープして、各エアバッグの乗員保護効果を高める「ニーエアバッグ」を備える。ダッシュボード下部から飛び出し、すねから膝にかけてを広範囲にカバーする。
  乗員の着座位置や体重を検出して、それらに応じたエアバッグ展開速度を実現する「乗員体格検出」などの機能とともに、乗員を効果的に守る。
この技術を搭載しているモーターショー出展モデル
CONCEPT D:5

このクルマの関連記事はコチラ 世界一早いリセールバリュー予測はコチラ
両足の操作だけでクルマの運転が可能
[ホンダ] フランツシステム
【学名】フランツシステム
【英名】-
【分類】福祉車両
【分布】フィット
【習性】
 ドイツのエーベルハルト・フランツ氏が1965年に開発した両上肢障害者のための、両足で運転ができる装置。フランツ氏より直接技術指導を受けたホンダが独自の技術を加え、さらに扱いやすいシステムに発展させた。
  そして1982年、このシステムは「シビック」に搭載されて日本で初めて発表された。操作方法をカンタンに説明すると、左足をステアリングペダルに置き、自転車のペダルを漕ぐように手前に回せば左、奥に回せば右にタイヤが向きを変えるなど、足の前後回転運動でステアリング操作をスムーズに行うことができる。さらにドライバーにジャストフィットするよう、すべてオーダーメイド設計で、免許取得から運転指導まで一貫してサポートしている。
この技術を搭載しているモーターショー出展モデル
フィット

このクルマの関連記事はコチラ
クルマが衝突を事前に察知
[レクサス] プリクラッシュ・セーフティ・システム
【学名】プリクラッシュセーフティシステム
【英名】PRE-CRASH SAFETY SYSTEM
【分類】衝突安全システム
【分布】GS450h
【習性】
  衝突被害を小さくするために、衝突を予知すると安全装備が早期に作動する機能。プリクラッシュセンサーがミリ波レーダーで、障害物の位置/距離/速度を検知。衝突の可能性を事前に判断する。障害物を検知すると、制動油圧を上げてブレーキをアシスト。また、制動時に車両前部が下がるのを防ぐ。
  衝突の可能性が高い場合は、ブザーとディスプレイ表示でドライバーに危険を知らせ、衝突が避けられない場合は、ブレーキ操作の有無にかかわらず自動的にフルブレーキをかけ、シートベルトの早期巻き上げを行う。地震を予知するナマズのようなモノ!?
※右上のイメージはクリックすると拡大します。
この技術を搭載しているモーターショー出展モデル
レクサスGS450h

このクルマの関連記事はコチラ 世界一早いリセールバリュー予測はコチラ