2005-2006日本カーオブザイヤー

2005-2006年でもっとも優秀なクルマはどれだ!

2005-2006日本カーオブザイヤー

 第1回日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞車はマツダ・ファミリア。映画にはアカデミー賞があるように、音楽界にはグラミー賞があるように、自動車界にはカー・オブ・ザ・イヤーがある。毎年毎年、その年の時節を反映した優秀なクルマを選ぶ賞。初開催となった1980-1981年ではカローラよりも売れまくり、日本自動車史上に燦然と輝く偉大なるFF車、マツダ・ファミリアが輝いたのである。
 あれから幾年月。今回で第26回を数えるこのイベント。四半世紀を超え、新たな節目を迎えたと言うことで、2005-2006の日本カー・オブ・ザ・イヤーは一般公開の元で選ばれることとなった。
 日本カー・オブ・ザ・イヤー。何度も言うように、これは市販を前提として日本国内で発表される乗用車の中から、年間を通じて最も優秀なクルマを選定し、そのクルマに与えられる名誉ある賞なのである。対象となるのは原則として、前年の11月1日から当年の10月31日までに日本国内で発表または発売された全ての乗用車で、次の条件を満たしていること、となっている。

1−1.継続的に生産・販売され、年間の販売台数が500台/年以上見込まれること。
1−2.選考委員にそのクルマを充分に理解する機会が与えられており、事前にテストドライブ、資料提供等が可能であること。
1−3.当年の12月下旬までに一般消費者が日本国内で購入出来ること。
2.対象車はさらに次の条件の少なくとも1項目を満たしていること。
2−1.新しいコンセプトに基づいて作られたクルマであること。
2−2.本質的に新しい機構を採用していること。
2−3.新しいボディ、あるいは新しいエンジン、ドライブトレイン、サスペンション機構等を採用していること。
3.対象車は基本的構造、あるいは新しいエンジン、あるいはボディスタイル等の同一性を主体とした車名によって区別する。
3−1.装備やグレードの相違による細分化は行わない。
3−2.基本的に同一のクルマで販売上の名称が異なる場合は、クルマの同一性に関して、その都度実行委員会で審議する。
3−3.従来のクルマから派生した小変更のみのクルマは対象車とならない。
※対象車は以上の条件に基づき、最終的に実行委員会が決定する。 

 上記の項目を満たしたクルマの中から、選考対象車種が絞り込まれ、さらに日本カー・オブ・ザ・イヤー選考員の投票で10台のクルマに絞られる(これを10ベストカーと呼ぶ)。
 今回、この第1次選考会が横浜みなとみらいは赤レンガで開催された。みなとみらいの新しい観光名所となったみなとみらいに集結した45台のクルマたち。ヴィッツや、スイフト、ステップワゴンといった皆さんにおなじみのクルマから、アストンマーチンDB9や、ベントレー・フライングスパーといった車両価格でマンションが1軒買えてしまうモデルまでが、みなとみらいに集まってしまった1日。各自動車メーカーにとって見れば「うちのクルマが選ばれるのかしら・・・」とやきもちしている一方で、一般の人々は「すげぇぇぇぇフェラーリ、かっこいい〜」と驚いていたりしたのである。
 さて、そんな45台のクルマから、選考委員の投票により10台のクルマが選ばれた(詳しくは次ページ以降)。予選を通過した10台は、このあと本戦(?)にすすみ、最終選考を経て2005-2006日本カー・オブ・ザ・イヤーが決定する運びとなっているのである。
 格闘技イベント風に言うと11.09六本木大会。会場を六本木ヒルズに移して最終選考会が行われる。この日も授賞式の模様は六本木ヒルズアリーナで一般公開される。実際に足を運び2005-2006年でもっとも優秀なクルマが決まる瞬間に立ち会ってみるのもいいであろう。なお、11月3日〜11月9日の間は六本木ヒルズアリーナで2005-2006日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカーの展示が行われている。決戦に立ち会う前のクルマたちを見てみるのもいいものである。

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11月1日に行われた10ベストカーの選考会。赤レンガに突然現れた45台の人気車種には、偶然訪れた観光客の皆さんもびっくり! 大人気のコンパクトカーから、あこがれのスーパーカーまでが一堂に会した一大イベント。これはホントにうれしいサプライズ!

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45台のクルマの中から、第1次選考を通過する10台を選考員の皆さんが考え中の図。左からこもだきよしセンセイ、松下宏センセイ、片岡秀明センセイ。そうなんです。CORISMの達人にはカー・オブ・ザ・イヤー選考委員がたくさん!

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そして投票。選考委員は対象車についてコンセプト、デザイン、性能、品質、安全性、環境負荷、コストパフォーマンス等を総合的に評価して選考しなければならない(規約にしっかりと書いてあるのだ)。公正中立。自分の良識と判断に基づき10台のクルマを選んだら投票へ。投票が終了したら、厳粛な雰囲気の中、開票が行われる。カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員は60名。60名の委員が投票したクルマ、上位10台が10ベストカーとなる。

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司会を行ったのはあの小倉智昭さん。まるで朝の番組を見ているかのような軽快なトークで、会場は爆笑の渦に。ちなみに、最終選考会においても小倉智昭さんが司会進行をつとめるとのこと。

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横浜市長の中田宏氏も会場に駆けつけた。自動車の街。横浜で行われたカー・オブ・ザ・イヤーの第1次選考会。今後とも、バックアップを続けていくと宣言していた。「初めて乗ったクルマは緑色のゴルフ、それもディーゼルで。今のクルマは、いろいろな事情があってここでは言えません(笑)」と、自身がかなりのクルマ好きであることをアピールし、会場の笑いをとっていた。

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