プジョーというと、206や307など比較的コンパクトなクルマが良く売れているメーカーだ。ただ、ここ2年ほどはそれらの車種のモデルサイクルの谷間に入ったこともあって、販売面で苦戦しているのが実情だった。そこに投入されたのがミドルレンジの407シリーズで、4ドアセダンとSWと呼ぶステーションワゴンが発売された。
プジョーのラインナップの中では307と607の中間に位置するモデルだが、今回の407はボディサイズが大きく拡大されてきた。従来はCクラスや3シリーズ、A4などと同じくらいのサイズだったのに、今回のモデルはEクラス、5シリーズ、A6並みのサイズになった。特に全幅が1800mmを超えたので幅の拡大が大きい。搭載エンジンはセダン/SWともにV型6気筒3Lと直列4気筒2.2Lの2機種である。ボディの拡大によって居住空間を大きく拡大したほか、衝突安全性能も大きく向上している。
外観デザインはプジョーのデザインが少し変わろうとしている時期のものらしく、プジョーらしさを表現しながらも大きな開口部を持つフロントグリルなど、新しい傾向が表現されている。