ペブルビーチ・コンクール・デレガンス

 今年で55回目を迎え、約250台近いクルマたちがオリジナルコンディションにこだわりその美しさなどを競い合う、格調高いクラシックカーイベントが「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」だ。エントリーされた50%程度は第二次世界大戦以前に生産されたモデルばかり。右を向いても左を向いても、本や写真でしか見たことのない名車が揃うイベントなのである。
 そんな名車の中から、「アルファ8C2300」をピックアップ。

 4気筒を縦に並列搭載した8気筒エンジンの8C2300は、ツインカムヘッドを与えられ、スーパージャージャーが装着されていた。ピニンファリーナやザガートなどが手掛けたモデルがあり、2人乗りのコルトと4人乗りのルンゴがあった。デビューは1931年。出展車は70年以上前のモデルとは思えない状態に保たれていた。