レクサスへの刺客
フーガはセドリック/グロリアの後継モデルとして昨年10月にデビューし、新しい時代の高級車としてまずまず好調な売れ行きを続けてきた。それ以上に好調な売れ行きを示したのがアメリカのインフィニティ・チャネルで販売されるMシリーズで、日本とは少しバリエーション構成が異なるが、M35(FRと4WD)とM45が日本を上回る売れ行きを示している。
アメリカでの好評を背景に、日本への導入が決まったのが450GT。アメリカではM45として販売されているモデルで、搭載エンジンはVK45DE型のV型8気筒の4.5L。国産車として初めて300psを超える333psのパワーを発生するエンジンだ。8月末からはトヨタがレクサス店の営業を開始するため、それに合わせて設定されたモデルともいえる。
外観デザインはフロント回りなどは既存のフーガと共通。リヤはテールパイプが4本出しになり、その関係でバンパーの形状がやや変わっている。M45用のバンパーをそのまま流用したもので、外観上の変更点は少なくかなり控えめな印象といえる。グレードによる違いを設けたくなかったとのことだ。