話題の新型車を賢く買う方法教えます。
知の巻 インプレッサWRXが人気の理由
インプレッサWRX
 インプレッサWRXの人気が高いのは、今となっては数少ない高性能モデルであるからだ。以前はスカイラインGT-R、スープラ、GTOなど280馬力クラスのスポーツモデルが数多く存在したが、今ではスポーティーカーの市場規模が90年前後の10%程度まで縮小し、主力車種の大半が撤退した。スカイラインGT-Rは今後の登場が確定的になっているものの、現状でラインナップが欠けていることに変わりはない。
 その一方で、スポーティーカーのユーザーは数が減った分だけ先鋭化されてきた。90年代には「何となくカッコイイから」という理由でスポーティーカーに乗るユーザーも多かったが、今は違う。ユーザーは小数精鋭のマニアであり、メカニズムに関する知識からドライブテクニックまで非常にレベルが高い。
 そうなると価格が割安でも性能が中途半端なクルマは受け付けられず、入念に開発された<本物>であれば、少々高価でも堅調に売れる。
 インプレッサWRX・STIは登場後も常に改善を施し、そのような要求レベルの高いユーザーの期待に応えているわけだ。  正確に言えば、このようなクルマ造りはインプレッサというよりスバルの特徴。常に改善を施す技術指向の造り方をしているから、レガシィやフォレスターも含めてスバル車のユーザーには<真のクルマ好き>が多いのだ。
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■文/渡辺陽一郎 ■総合ディレクション/佐藤 誠(ガリバー自動車流通研究所)
達人プロフィール: CORISM編集部
職業:自動車情報サイト「CORISM」編集部
今ネットで最も注目される(自称)新進気鋭の自動車メディアサイト『CORISM』編集部。07年より日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員にも任命されるなど、着々とメディアとしてのパワーを拡大しつつあるのは確かだ。