安心感あるフットワークとスムースなATは好感度大!
1BOX系のモデルのためアトレーワゴンの車両重量は軽自動車としてはかなり重い1000kg前後に達している。これに見合うエンジンとなると自然吸気ではやや苦しいから、ターボ仕様に限られるだろう。
搭載される直列3気筒12バルブDOHC+インタークーラー付きターボ仕様のエンジンは、ほかのダイハツ車にも搭載されているのと同じもので、軽自動車の上限である47kWのパワーと103N・mのトルクを発生する。1B0X系のボディでもこれだけの動力性能があれば十分。市街地から郊外の空いた道路まで余裕で走れるだけの実力だ。高速道路で流れに乗って走るのも容易である。
ATの変速のスムーズさは最近のダイハツ車に共通した長所。停止状態からアクセルを全開にして加速するようなシーンでも、ショックを感じさせない極めて滑らかな変速を実現しながら、1速から2速、3速へとシフトアップしていく。ペダルレイアウトが苦しいのはわずかな難点か。
サスペンションはファミリーユースを想定して乗り心地にも配慮した柔らかめのチューニング。その割には安定性のレベルも高く、コーナーでのロールも良く抑えられている。乗り心地を優先させたタントに比べるとロールを抑えた設定だから、より安心感の高い走りになる。このあたりもユーザー層の違いを意識したものといえる。
オススメグレードは「カスタムターボR」
家族でアウトドアに出かけたり、あるいは釣りなどのレジャーを楽しむタイプの積極的なカーライフを送るユーザーにお勧めのモデル。RとRSのグレード間の違いは外装パーツの違いがほとんどだから、本体価格ベースで9万円安いRを選んでも不満は出ない。割り切ってカスタムターボRを選ぼう。