SUPERCHARGEDモデルも新たにラインアップ
ジャガー&ランドローバージャパンは6月29日、プレミアム4x4「レンジローバー」のエンジン・駆動系などを一新するなどし、新たに「SUPERCHARGED」モデルを追加したニューモデルを、2005年7月23日(土)より発売開始すると発表した。
その発売に先駆け、2005年7月1日(金)より全国のランドローバー正規ディーラーにて予約注文が開始された。
レンジローバーは1970年に登場し、近年飛躍的な成長を遂げているスーパープレミアムSUVという市場を創出した、まさに草分け的なモデル。優れたオンロード性能と、並外れたオフロード性能を兼ね備えている。1970年のデビューからフルモデルチェンジはわずかに2回。このたび発売する‘06年モデルとなるNewレンジローバーは、2002年に導入された第3世代としては初の大幅な追加・変更がなされた。
新顔のスーパーチャージドモデルは、ジャガー製、4.2リッターV8スーパーチャージド・エンジンが搭載され、最高出力396馬力、最大トルク560Nmとランドローバー史上、最もパワフルなモデル。一方、VOGUEとHSEは、300馬力を超えるジャガー製4.4リッターV8エンジン(自然吸気)を搭載し、パワフルかつ滑らかな運転環境を提供するモデルに。
また、大きく進化したエンジン以外にも、いくつかの技術的改良が施された。SUPERCHARGED、VOGUE、HSEの全モデルに、ZF製6速オートマチック・トランスミッションを新たに搭載。ドライバーのシフト・パターンを学習し、走行性能の最適化及び経済性の向上にも大きく貢献。
その他、車輪が滑ったりコントロールを失った場合、ドライバーが介在することなく車両を進もうとしている方向に向ける役割を果たす「ダイナミック・スタビリティ・コントロール (DSC)」や、ランドローバーが特許を取得する「ヒル・ディセント・コントロール (HDC)」、ヘッドライトの照射角及び照度が変動し、ドライバーにより良好な前方視認性をもたらす「アダプティブ・フロントライティング・システム (AFS)」など最先端の電子制御デバイスの数々も装備されている。
他に、大きな仕様変更としてフロントデザインを一新。エクステリア・デザイン改良の一環として、フロントバンパーは厚みを増し、ワイドな形状に変更、フロントデザイン全体との一体感が高められた。また、ヘッドランプワイパーに変わって、ヘッドランプウォッシャーの採用、フロントデザインのボディカラー同色部分の拡大など、より洗練されたデザインに。VOGUE及びHSEモデルには洗練された新デザインの3バー・プラチナ・フロントグリルを採用。SUPERCHARGEDモデルには、ダイアモンドメッシュをあしらったフロントグリルを採用してダイナミックかつ精悍な顔つきに。また専用20インチアロイホイールを標準装備して、VOGUE及びHSEと明確な差別化が図られている。
静粛性、運転環境の大幅な向上
パワフルなジャガー製エンジン搭載にもかかわらず、エンジン・マウントは従来のしっかりと固定する方式からエンジンの動きに順応する方式を採用したことで、エンジンノイズやバイブレーションをさらに減少させている。また、車内への不快なノイズ低減のために遮音・吸音材を各所に追加、さらにウインドノイズ・交通騒音低減のために、ラミネ−テッド加工が施されたドアガラスをフロントに採用するなど、静粛性の向上が図られた。
その他、ランドローバーとしては初めて、リア・ビュー・カメラをSUPERCHARGED及びVOGUEモデルのリア・スポイラー下部に標準装備。リバース・ギアを選択すると自動的にカメラが後方画像を捉えスクリーンに映し出すなど、運転環境も向上された。
価格は、HSEが1,040万円、VOGUEが1,180万円、SUPERCHARGEDは1,320万円。ボディカラーは、“バッキンガム・ブルー”が新たに加わり、全8色を設定。