ゴルフGTIといえば、標準モデルとはひと味違うスポーツモデルとして人気を集めてきたクルマだ。初代モデルは1976年に110psの1.6Lエンジンを搭載してデビューし、最高速は182kmを記録したという。日本へは1985年に2代目モデルから輸入が始まり、今回のモデルが5代目に当たる。2Lの直噴ターボという従来にも増してパワフルなエンジンを搭載し、卓越した運動性能を備えるのが特徴だ。
外観デザインは今回のGTIで初めて標準モデルとの明確な差別化が図られた。従来はラジエターグリル内に赤いラインを設けたり、GTIのエンブレムを装着するなど、比較的控えめな差別化を施しただけの外観だったが、今回のモデルではフロント部分が大きく変更され、アウディを思わせるようなシングルフレームのグリルが採用された。
ほかにも専用のサスペンションによってローダウンされたシルエットを始め、専用スボイラー、専用アルミホイール、赤色のブレーキキャリパー、ツインエギゾーストパイプなど、細部にわたって専用仕様が用意されている。