ルノー ZOE
ZOE

マーチより小さいボディサイズながら、余裕のラゲッジルーム。それにしても、なんとも愛らしいリヤビューだ。

ZOE

グラス部分を大きく取って開放感タップリに演出されたインテリアが特徴だ。

マーケティング結果から生まれた2プラス1の独自なシートレイアウト

 全長3450mmというニッサン・マーチよりひとまわりほど小さなボディに、3シーターの2+1という特殊なシートレイアウトを持つルノーZoe(ゾエ)は、未来型シティーコミュターの提案である。

 それだけにボディサイズを含めて、すべてをコンパクト化し、独自のスペースユーティリティを実現した点が興味深い。マーケティングの結果、都市を移動するクルマが1台につき平均1.4人しか乗車していないというデータから、思い切って運転席後方のリヤシートを排除。その分をラゲッジスペースとし、助手席がフルフラットで倒れるため、長尺物を積むこともできる。さらに助手席のみスライド式になっており、交通量の多い町中でも、乗り降りがしやすい。荷室がリヤハッチのウインドウ部の位置に仕切られ、ガラス部分のみの開閉が可能であるため、荷物の出し入れも簡単だ。

 パワーユニットは、1.2Lターボエンジンに5速ATをセットし、ステアリングホイールには変速パドルが装備されていた。

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