ラングラーはノーマルの足回りであっても水深50cmの深さまでなら走行可能なのだという。

ラングラーのエンジンは4.0リッターの直6OHVエンジン。低回転域からあふれ出るトルクが自慢。

05年モデルより日本に導入されるラングラーは全モデルAT車となった。

サブトランスファーを4Lにさえ入れてしまえば、どんな悪路でもクルマ任せで走るとが可能だ。

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悪路走破性。これを突き詰めたのがラングラーだ!

 今回、ラングラーを試乗したのはジープエクスペリエンス2005名古屋会場内に設けられた特設オフロードコース。100%のオフロードで、舗装路はいっさいなかったのであるが、それが逆によかった。
 05年モデルより全グレードAT車(MTの導入は未定)となったことで、誰でも簡単にオフローディングが楽しめるようになったラングラー。本当に、キーをひねり、サブトランスファーを4Lに入れ、シフトを1速に入れるだけでOK。他にやることといえば右足をブレーキから離すことと、コースにあわせてステアリングを切る作業だけだ。
 このような離れ技を可能にさせているのは低回転域から大トルクを発する4.0リッター直列6気筒OHVエンジンと、クォドラコイルサスペンションのおかげだ。このサスペンションは堅牢なフレームの上に装備されたフロント/リアのコイルスプリングが、驚くほどの運動性を発揮。アッパーおよびロー・アーム・コントロールアームを備えた堅牢なフロント/リア・アクスルと、スタビライザー・バーとショック・アブソーバーが、唯一無二な悪路走破性を与えてくれるのである。
 オンロードの上でも過不足なく走ってくれるラングラーだが、どうやったって快適性は一般的なセダンやコンパクトカーに勝つことはできない。しかし、それらのクルマで破絶対に走れない場所を走れる。まさに道なき道を行くことができる、と考えながら道上を走らせるだけでもラングラーは楽しいクルマである。

代表グレード
スポーツ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
3915×1740×1800
車両重量[kg]
1610
総排気量[cc]
3959
最高出力[ps(kw)/rpm]
175(129)/4600
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
29.6(290)/3600
ミッション
4AT
10・15モード燃焼[km/l]
6.2
定員[人]
4
税込価格[万円]
291.9
発売日
2004.12.9
レポート
神田卓哉(221616.com編集部)
写真
和田清志
取材協力
ダイムラー・クライスラー日本
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