アルファ147の「顔」が変わったぞ!
フィアット オート ジャパンは、アルファロメオの人気スポーツハッチ、アルファ147のマイナーチェンジ仕様の日本導入を開始すると発表した。
00年秋にイタリア本国でデビューして以来、好調な売れ行きを示しているスポーティハッチ、アルファ147。昨年9月の時点で、全世界に36万台もの台数を販売した。そのうち1万3千台が日本の地を踏んでおり、スポーツセダンの156と並び日本におけるアルファロメオブランドのベストセラーカーのひとつとなっている。長い歴史の中で生まれてきた数々のアルファロメオのスタイルをモチーフとしながらも、モダンさを巧みに組み合わせたそのデザイン手腕はさすがで、特に盾型のグリルを中心に左右に楕円型のコンビランプを配置した独自のフロントマスクが大きな特長だった。
今回のマイナーチェンジでは、この印象的なフロントマスクに大きく手が入った。より上級の156や166などと共通イメージのシャープなコンビランプを得て、アルファのスポーティイメージをさらに際立たせる格好となったのだ。このほかフロントエンド部の長さが延長されたり、フェンダーやバンパー等のデザインが変わったりとあちこちに手が入り、マイナーチェンジ前とはガラッと印象が変わった。やんちゃだった少年がちょっとオトナになった、という感じだろうか。もちろん、リアエンドも同様に変更が加わり、フロント同様にスポーティさに磨きがかかった格好だ。
外観のみならずメカニズムにも変更点がある。中でも、2リッターモデルに採用された『コンフォートサスペンション』に注目したい。新しいデザインの16インチアロイホイールと組み合わされるそれは、ダンパーのセッティングのみならずジオメトリーにも手が入った、乗り心地重視の仕様なのだという。今回のマイナーチェンジでは他にも快適装備や安全装備もさらに充実。インテリアもよりクオリティが高まるなど、もはや「スポーティ」だけがウリではない、というところだろう。アルファが送り出すコンフォート仕様とはどんなモノか、興味は尽きない。
グレードラインナップは3タイプ。直4DOHC 可変吸気バルブタイミング機構付きの1.6リッターエンジンと5速マニュアルが組み合わされる1.6ツインスパークと、同じく直4DOHC バリアブルジオメトリーインテーク(可変吸気制御システム)付き2リッターエンジンと5速マニュアルの組み合せとなる2.0ツインスパーク、そしてアルファ独自の2ペダルシフト、2.0ツインスパーク セレスピードとなる。全て5ドアハッチバックだ。マイナーチェンジ前にあったTIや3ドア車等のスポーティなグレードは現時点では用意されていない。こちらは今後に期待したいところである。
価格は1.6が257万2千5百円(税込み)から。スポーティな輸入車がお好きなら、ぜひ注目したい1台だ。