LS2型と呼ばれるV8・OHVエンジンは6.0リッターの排気量から404馬力を発生させる。

コルベットのサスペンションは伝統の横置き式リーフスプリング独立懸架。世界でも稀なサスペンション形式なのだ。

ハイドロフォーム成形されたボディフレームを持つコルベット。ボディ剛性は先代より40%も向上している。

新型コルベットには、なんと標準モデルで6速MTが用意されている。大排気量のアメリカ車をMTで振り回せるのだ!

6速MTを駆使して、404馬力のエンジン+高剛性ボディ+FR駆動を振り回せば欧州製スポーツ以上の快感を味わえるという。

世界最速反応のマグネティック・セレクティブ・コントロールはセンターコンソールのスイッチで簡単に切り替えることが可能。

新型コルベットはエクステンディッド・モビリティ・タイヤ(ランフラットタイヤ)を装備。ランフラットタイヤなのに、乗り心地は抜群!

新型コルベットには当然ATは用意されている。4速のみなのが、少し残念。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

豪快でありながら、強烈。欧州車製スポーツもおののく、その性能

コルベットに搭載されるエンジンはV型8気筒の6000cc。297kWというから馬力表示では400psを超える圧倒的なパワーと546N・mのビッグトルクを発生する。これを後輪2輪に伝えて走るのだから、半端ではない豪快な走りのフィールが得られる。
トラクションコントロールが装備されているとはいえ、スタンディングの状態からアクセルをいっぱいに踏み込めばすさまじいばかりの加速を示してくれるし、クルージングの途中からでもアクセルの踏み込みに応じてキックダウンして加速する。
トランスミッションは6速MTの設定もあるが日本では9割以上が4速AT。大トルクエンジンを搭載するのでATの段数が少なくても良いといえなくもないが、今どきのスポーツカーであれば5速や6速のATが装備されていてもおかしくない。多段化を望みたいところだ。
日本仕様は全車にマグネティック・セレクティブ・ライド・コントロールと呼ぶ連続可変式の減衰力調整システムが装備されている。そのためもあって、前輪が18インチ、後輪が19インチの超偏平ランフラットタイヤを履く割に乗り心地も悪くない。これはちょっとした驚きといえるレベルだ。
ボディとトランスミッションを合わせて3タイプの設定だが、大半のユーザーがクーペの4速AT車を選ぶことになる。これはこれで間違った選択ではないが、コルベットを買うなら6速MT車も選択肢として考えたいところ。今回は試乗できなかったが、スポーツカーらしさを求めるならやはりMT車を重視したい。

代表グレード
コンバーチブル
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4455×1860×1250
車両重量[kg]
1500
総排気量[cc]
5967
最高出力[ps(kw)/rpm]
404(297)/6000
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
55.6(546)/4400
ミッション
4AT
定員[人]
2
税込価格[万円]
715
発売日
2005/2/11
レポート
松下 宏
写真
和田清志
取材協力
日本ゼネラルモーターズ
スタイル インテリア 走り&メカニズム