インパネ内のリインホースメントの補強により、ダイレクト感のあるハンドリングになった。

260馬力を発揮する直4ターボエンジン。赤いストラットタワーバーが、よりスポーティムードをUP。

2リッター直4直噴エンジンは155馬力をアウトプット。その他、132馬力の1.8リッター直4エンジンもラインアップする。

GTはパワフルな走りを実現するが、価格は300万円超となり高価なイメージ。2リッター車でも十分な走りが楽しめる。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

シャシー系のチューニングで、走りも乗り心地も同時に向上!

 シリーズの頂点に立つGT-FOURはツインカムターボの3S-GTE型エンジンを搭載する。車両重量は1500kg近いのだが、191kW/324N・mの圧倒的なパワー&トルクはボディに対しても十分過ぎるくらいの実力。アクセルワークに応じて豪快な加速フィールを味わわせてくれる。ATはマニュアル操作が可能なシフトレバーを持つスーパーECTで、滑らかさとスポーティさを実現している。

 今回のマイナーチェンジでは目に見えない部分のボディ/シャシー系の改良が大きなポイントだ。これはGT-FOURだけに限った話ではないが、インパネ内の強化部材の取り付け部の結合剛性を高めることで、シャープなレスポンスの回頭性に優れたステアリングをフィールを実現している。同時にダンパーやスタビライザーをチューニングすることで、乗り心地も向上させたのがポイントだ。

 自然吸気エンジンを搭載した2.0ZTも見逃せないグレード。搭載エンジンは自然吸気ながら直噴仕様らしいトルク感を感じさせ、ターボほどの動力性能は必要ないというユーザーにお勧めできる。17インチタイヤによるスポーティな走りのフィールも魅力だ。


●お勧めグレード

スポーティな志向を持つ年齢の若いユーザーにお勧めできるのが2.0ZT。220万円台の価格はGT-FOURに比べると80万円以上も安く、この予算でカルディナらしいスポーティさを味わえるのは大きい。ファミリーユーザー向けには1.8Zが売れ筋になるのだろうが、若いユーザーにはZTがお勧めできる。

代表グレード
GT-FOUR
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4,510×1,740×1,445
車両重量[kg]
1,490
総排気量[cc]
1,998
最高出力[ps(kw)/rpm]
260(191)/6,200
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
33.0(324)/4,400
ミッション
4AT
10・15モード燃焼[km/l]
10.6
定員[人]
税込価格[万円]
305.55
発売日
2005年1月18日
レポート
松下 宏
写真
菊池一仁
スタイル インテリア 走り&メカニズム