エルグランドといえば、初代モデルがデビューした当初から上級ミニバンをリードするクルマとして存在してきた。ところが2002年5月にデビューした現行モデルは、ほぼ同時にフルモデルチェンジしたアルファードに売り負ける状況になっていた。これはアルファードには4気筒2.4Lエンジンを搭載した比較的低価格のモデルをラインナップするのに対し、エルグランドは3.5L車だけの設定で、価格帯が高くなっていたためだ。最近ではやはり2.4L車もラインナップするエリシオンが登場し、エルグランドのシェアはさらに低下していた。
そんな状況に対応し、遅まきながらエルグランドにも2.5L車が追加された。競合車に対して100cc大きい2.5Lエンジンを搭載したのがひとつミソで、さらに競合車が4気筒であるのに対してエルグランドは6気筒エンジンとして差別化を図っている。廉価モデルといえども上級ミニバンらしいクルマに仕上げたのがエルグランドだ。
エルグランドは2004年8月にマイナーチェンジを受けたばかりであり、エクステリアデザインに関してはこのときに一部変更を受けている。今回追加された2.5L車はこのマイナーチェンジモデルを踏襲するものとされ、今回の追加に当たって特に変更は受けていない。