フーガはセドリック/グロリアの後継モデルだが、新しい時代の高級車として意欲的なクルマ作りがなされたこともあって、車名をフーガに変更して登場してきた。上質でスポーティな走りを実現する上級セダンとして、相当に出来の良いクルマであるのは間違いない。昨年暮れにクラウンが発売されて以来、マジェスタ、レジェンド、マークXなど次々に高級セダンが登場してきたが、中でも注目の1台となるのがフーガである。
シリーズは大きくスポーティなGT系とラグジュアリーなXV系とに分けられ、それぞれFRを基本にアテーサE-TSのフルタイム4WDも設定されている。搭載エンジンはV型6気筒の自然吸気ツインカムで、排気量は3500ccと2500ccの2種類が用意される。
外観デザインは優美さとスポーティさを融合させたプレミアムスポーツセダンを目指したもの。スポーティさとラグジュアリーさと併せ持ち、ルーミーな室内を持つクルマに仕上げられた。フーガをベースにアメリカのインフィニティチャンネルで販売されるM35も作られるため、存在感を強く主張するデザインとされている。全体的にはスカイラインと似た印象もあるが、これは日産車としてのイメージの統一でもあるのだろう。