レジェンドは新時代のスポーティな高級車を目指して開発された。特にアメリカのアキュラチャンネルでの販売を念頭に開発されたのが特徴だ。高級車の新しい走りを実現するために、全車にSH-AWDと呼ぶ斬新な4輪駆動力配分システムを採用した。これは単なる4WDではなく、走行状態に応じて後輪の左右に駆動力を最適配分する世界初の仕組み。この機構によってFFでもFRでもなく、単なるAWDでもない新しい走りの次元が獲得された。高級車の駆動方式の論議に大きな一石を投じるクルマになった。
新しいレジェンドは、ボディサイズそのものも少し小さくなったが、前後のオーバーハングを切り詰めるなど、引き締まった感じのデザインやパッケージングにより、ボディは従来に比べてやや小振りに見える。ホンダならではの新しい高級車が主張されている。ウインカーがドアミラーに内蔵されるのは最近の流行といえるものだ。