搭載されるエンジンは、1.3リッターと1.0リッターの2タイプ。ヴィッツも1.0リッターと1.3リッターのエンジンを用意するが、まったく別のエンジンなので型式も異なる。
1.3リッターはどちらも直列4気筒DOHCだが、パッソに搭載される1.0リッターは直列3気筒。対するヴィッツのは直列4気筒。同じ1.0リッターでもその差は大きい。とはいっても、スペックではむしろパッソの直列3気筒のほうが勝っている。パワーで1ps、トルクで0.1kg-mそれぞれ上をいっている。メカニズムはとかく新しいもののほうが有利だ。
乗ってみるとほんとうに普通のクルマ。3気筒エンジンだからといって振動や騒音が気になることはない。いわれずに乗れば、4気筒だと思っても不思議はないほど出来はいい。
でも決してパワフルではない。パッソの1.0リッター車にパワフルさを求める人はいないと思うが。4ATの出来のよさは優秀。シフトショックがほとんどないので、ストレスを感じずに走ることができる。