パッソはヴィッツに比べ、全幅だけでなくホイールベースも70mm長い。これらの差は室内空間の違いとして表れる。実際、室内幅と前後シートの着座ポイント間の距離は、パッソほうが広い。また、ルーフの傾斜角度もほとんどないので、リヤシートのヘッドクリアランスも十分に確保される。
インパネのデザインコンセプトは「シンプル&クリーン」。たしかにシンプルな作り。メーターはアナログの大きな速度計を中心に配置し、空いたスペースに燃料系とシフト位置を示すインジケーターが液晶表示される。
シートは見た目はシンプルだが、数々のミニバンで培った多彩なシートアレンジメントがこのクルマにも反映されている。シートバックはリクライニングも可能なので、リラックスした着座姿勢を取ることもできる。さらに、ロングクッションモードといって、後席のクッション部を前方に移動させフロアに格納するとキッズルームが完成。そのまま走ることは危ないがおもしろい仕掛けではある。