車下取りの基礎知識 中古で購入した車でも下取りしてもらえる?値引き交渉は?
更新日:2024/03/26
「中古で買った車を『下取り』してもらって次の車を安くしたい」など、中古で買った車の下取りに関する疑問点への答え、注意点や確認すべきポイントなど分かりやすく紹介します。
今乗っている「中古車」を下取りに出せる?値引き交渉可能?
購入時の状態が「新車」であっても「中古車」であっても、下取りを利用することができます。
ただし「下取り」が利用できるのは、新しい車を新車ディーラー等で買うときのみです。「次の車は中古車にする」という場合は、「買取」という選択になります。
ディーラーで新車に買い替える時
「下取り」とは、新しい車を新車ディーラー等で購入することを条件に、今の車を買い取ってもらうことです。今の車をそのディーラーで買っていなくても、下取りの対象になります。違うメーカーの車、中古で買った車なども下取りしてもらえます。
下取りは、商談の一環としてディーラー側から持ち掛けられることも多いでしょう。「下取り車があるなら値引きをする」など、値引き交渉の材料として使われることもあります。しかし、下取り額と値引き額は本来別物です。見積もりの項目を細かく出してもらい、それぞれの金額をしっかり確認しましょう。
「ディーラーでの下取り金額が安すぎる」という場合には、中古車店での「買取」も一つの選択肢です。一般的に、買取額の方が下取り額より高くなる傾向があります。
Q メーカーが違う車は下取りできる?
他のメーカーの車でも、下取りの対象としてくれるお店が多いです。例えばトヨタのディーラーで、今まで乗っていたホンダの車を下取りしてもらうこともできます。
しかし、ディーラーは他メーカーの車に詳しくないため、下取り額は安くなってしまうことがあります。そのため、下取り前に買取相場を確認しておくことをおススメします。買取相場をディーラーに伝えることで、下取り額の値上げ交渉をすることができます。
中古車販売店で中古車に買い替える時
「次の車は中古車にする」という場合は、新車ディーラーによる「下取り」は利用できません。その代わりになるのが、中古車買取店による「買取」です。どのメーカーの車でも、中古で買った車でも買取対象になります。
中古車の販売も行っているお店なら「中古車を買うから、高く買い取って」といったように、交渉材料に使うこともできます。
Q 中古車店でも「下取り」のような手間削減はできる?
新車ディーラーで下取りした場合、下取り額が次の車の値段から差し引かれます。売却と購入をワンストップで行うことが可能です。買取店で売却したあとディーラーで車を購入するより、手間や時間を抑えることができます。
中古車でも、販売と買取の両方を行っているお店を選べば、手間や時間を削減することができます。中古車店で行う「下取り」に似た仕組みを、「孫取り」と呼ぶこともあります。
下取り相談前に確認すべき3つのポイント・注意点
下取りで損をしないため、よりお得に車を購入するためには以下の3つのポイントを押さえておくと良いでしょう。
1. 下取り・買取相場の確認
下取りも買取も「今の車の価値を査定してもらう」という点は同じです。その価値に見合った金額を、ディーラーの場合は新車代金から差し引いて、買取の場合は現金で受け取ります。
そのため「今の車の価値として妥当な値段なのか」「より高く引き取ってくれるところはないのか」を予め調べておくのが非常に重要です。
特にディーラーでは、グレードやオプション選びや値引き交渉も行うため、どうしても正確な下取り額をチェックし忘れてしまいます。
「下取りではなく買取にしたらもっと高く買い取ってもらえたのに」といったことがないよう、ディーラーに行く前に下取り・買取相場を確認しておくことをお勧めします。
2. 買い替えの際の値引き交渉術
車をお得に買いたいのなら、重要なのが「値引き額」と「下取り額」それぞれをしっかりと引き出すことです。営業マンが営業努力で値段を下げた分が値引き額、今の車の価値に見合う金額を「新車購入代金の一部」として充てた分が下取り額です。
下取り額を実際の価値よりも低く見積もり、徐々に適正価格に修正することで、営業努力に見せかける営業マンがいるかもしれません。それを防ぐためにも、値引き交渉の時には「値引き額」と「下取り額」を分けて見積もりを出してもらうようにしましょう。
3. 下取りの時の諸費用
下取り時に注意したいのが諸費用です。「査定料」「下取り車手続き費用」などの名目で、下取り価格から手数料が差し引かれてしまうことがあります。
多くの中古車買取店なら、査定は無料で行ってもらえます。ただし、下取りした車の名義変更手続きや陸運支局に行くための手数料は発生する場合がございます。
諸費用を求められたら「他のお店で買い取ってもらえます」と伝えると良いでしょう。それでも手数料が求められる場合には、下取りの見積もりを持って中古車買取店の査定を受けることをお勧めします。
ディーラーの「下取り」と比較して、ガリバーの「買取」が高くなるのには理由があります。わかりやすく図解していますので、その理由を確認してください。